【セミナー映像】もっと知りたい0・1・2歳児の保育《第1講》保育園でのくらし(工藤佳代子先生)〈約90分〉
東京家政大学ナースリールーム施設長の工藤佳代子先生による全9回のオンライン講座です。0〜3歳までの子どもたちが過ごすナースリーの微笑ましくも意味深い場面を写真とエピソードで紹介いただきながら、乳幼児の心身の育ちや行動に着目し、その受けとめ方や向き合い方を考えます。
第1講のキーワードは「保育園での暮らし」です。新年度のスタートにあたり、子どもと保護者の安心感を大切にするための配慮や心構えについて、具体的な事例を交えながら解説いただきます。子どもにとって保育園とはどんな場所なのか、保育者の役割とは何か、子どもの姿から私たちは何を学べるのか。工藤先生の豊富な経験と知見から、保育の本質に迫ります。
また、保育園の可能性と役割についても言及。子どもがのびのびと自分を発揮できる場所であると同時に、保護者の心のよりどころとなり、地域の子育て家庭を支える存在でもあるのです。
工藤先生の優しい語り口から、子ども一人一人を大切にする温かなまなざしが伝わってきます。保育の現場で奮闘する皆さん、これからの保育を担う学生の皆さん、ぜひご視聴ください。きっと、明日からの保育が楽しみになるはずです。
※2022年5月16日(月)に行った「せんせいゼミナール」オンラインセミナーの記録映像です。
お話のトピック
新年度のスタート:子どもと保護者の安心感を大切に
- 慣らし保育や面談では、保育者から情報を伝えるよりも、保護者から子どもの情報を受け取ることを重視
- 新しい環境に慣れるためには、子ども一人一人のペースを尊重することが大切
- 保護者の思いにも耳を傾け、支援につなげる
子どもにとっての保育園
- 自分のやりたいことができる場所
- 発達に合った環境が整えられている
- 友達の存在が刺激となり、人との関わり方を学ぶ
保育者の役割
- 一人一人の興味や関心に合わせて、遊びや関わりを保証する
- 子どもの表現を受け止め、主体性を尊重する
- 保育者間で連携し、クラスを越えて子どもの育ちを支える
子どもの姿から学ぶ
- 月齢差のある子ども同士のやり取りから、思いやりや優しさが育まれる
- 自分でやろうとする姿から、満足感や自信、自己肯定感が培われる
- 友達と協力し合う経験から、信頼関係や自己有能感が育つ
保育園の可能性と役割
- 子どもがのびのびと自分を発揮できる場所
- 保護者にとって心のよりどころとなり、子育ての安心感を提供する
- 地域の子育て家庭を支える役割も担う
講師:工藤佳代子(くどう・かよこ)
東京家政大学ナースリールーム施設長。東京家政大学を卒業後、保育士として同大学ナースリールームに勤務する。9年間の勤務の後、ナースリールームを離れるが平成19年に復職、平成31年からは施設長を務める。
※東京家政大学ナースリールームとは・・・東京家政大学板橋キャンパス(東京都板橋区)内にある事業所内保育所の機能を備えた認可保育所。木々に囲まれたキャンパスの中、0〜3歳の子どもたちが過ごしています。