【いとしきほいく】#31 イライラをキラキラに｜まんがで綴る保育のエピソード

2025.06.13

梅雨の時期、いつもなら園庭を駆け回る年少さんたちも、保育室の中で過ごす日が続きます。

「シトシト」から「ザァザァ」へと強まる雨音に比例するように、保育室内も「ごたごた」から「イライラ」へと雰囲気が悪化していきます。

そんなとき「ガラガラッ」と開いた保育室の扉。おこめ先生が年中、年長さんと一緒に現れ、「準備できたよ！」という魔法のような言葉を投げかけてくれました。

扉の先にはさまざまな遊びが用意され、年少さんを迎え入れる準備万端！　おおむぎ先生も子どもたちの心も「ガラ」っと変化。空気は一変し、みんなの表情が「キラキラ」と輝き始めます。

保育室の雰囲気がなんとなく悪く、あちらこちらでトラブルが起きてしまっているとき、皆さんはどうしていますか？　とくに保育経験が浅い先生は、自分の力量のなさに責任を感じてしまい、何とか一人で対処しようとすることもあるかもしれません。

でも、そんなときはぜひ、同僚や他のクラスの力を借りてみてください。

一人で考えるよりも、二人の方が気持ちも楽になり、アイデアが広がって遊びのバリエーションも増えるでしょう。他のクラスの子どもたちとの交流は、小さい子を思いやる気持ちが芽生えたり、憧れのお兄さんお姉さんを見つけたり、子どもたちの育ちにも刺激を与えてくれます。

「ジメジメ」とした梅雨ですが、子どもたちも保育者も「ワクワク」「ウキウキ」とした気持ちで過ごせるよう工夫して乗り切りたいですね。

おおむぎ先生
・声がかわいい。絵本の読み聞かせをしているときに、こっそり聞き入る保育士多数。
・ふんわりファッションが好き。
・真面目で空まわりしてしまうこともあるが、やわらかい雰囲気でみんなを和ませる。

まんが・文／あいころもち
京都芸術大卒。12年間の保育士勤務を経てフリーランスに。絵を描きます。柴犬飼い。Xアカウントは@aikoromochi

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