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新企画!五感で楽しむ春夏秋冬~園庭いきものマップ作り【ささき隊長と 身近な自然でとことん遊ぼう!#12】

連載
ささき隊長と 身近な自然でとことん遊ぼう!

プロ・ナチュラリスト

佐々木洋

プロ・ナチュラリストのささき隊長と一緒に、「園庭いきものマップ」を作りながら、季節の自然を観察しましょう。見つけた虫や草花を記録していくと、園庭(公園)はやがて“生きた図鑑”に。そして、その発見は、触れてみる、比べてみる、まねしてみるなど、さまざまな自然遊びへと広がっていきます。

散歩でよく行く公園のいきものマップも同じように作れますよ!

ささき隊長/佐々木 洋(プロ・ナチュラリスト)

観察眼が育つ「園庭いきものマップ」の魅力  

ささき隊長 こんにちは。ささき隊長です。これから1年間、みなさんと一緒に「園庭いきものマップ」を作って、身近な自然でたっぷり遊びたいと思っています。

練馬区立北大泉幼稚園(東京都・練馬区)の4月の園庭いきものマップ。

園庭いきものマップ」作りは、園庭の自然を“見える化”する活動

園庭いきものマップとは、ひと言で言うと「園庭の自然を、みんなで見える形にしたもの」。

園庭の自然を観察していると、毎日いろんな発見があります。
あそこにテントウムシがいた。
ここに新しい花が咲いた。
池にカエルの卵があった。

でも、そのままにしておくと、いつの間にか忘れてしまいますよね。

そこで、見つけたものを写真に撮ったり、絵に描いたりして、
園庭の地図のまわりに貼っていきます。

「どこで見つけたのか」
「いつ見つけたのか」「どんな様子だったのか」

それがわかるようにしておくと、園庭はどんどん“生きた図鑑”になっていきます。

なぜマップにするの? 自然観察を深めるふたつの理由

理由は大きくふたつあります。

ひとつは、みんなで園庭の情報を共有するため。


子どもたちも、先生も、保護者の方々も、「今、園庭に何がいるのか」がわかるように。

もうひとつは、季節の移り変わりを見たり、感じたりするためです。

「先月はいなかった虫が、今月はいるね」


春から夏へ、夏から秋へ。
そして、去年と今年でも、同じ4月なのに、微妙に違う。

定点観測を続けていくと、肌で感じた自然の巡りが、記憶の奥底に刻まれていきます。

園庭いきものマップを作ろう 

作り方は、とてもシンプルです。

1枚の大きな紙の真ん中に、池や大きな木などのランドマークを書き入れた園庭の地図(環境図)を貼るだけ。そのまわりに、そこで見つけた生きものや植物や虫の写真や絵を貼っていきます。メモや感想など言葉を書き添えたら、さらに楽しい「園庭いきものマップ」になりますよ。発見がたくさんあった場合は、見つけた場所と写真を線で結ぶなどしてもいいでしょう。

ポイントは、「きれいなものだけにしない」こと。

芽が出たばかりのものも、
小さな卵も、
虫食い葉っぱも、園庭の大切な自然です。

できれば月ごと、最低でも季節ごとに1枚のマップを作るのがおすすめ。地図(環境図)は毎回同じものを使いますから、コピーしておくといいでしょう。

続けることで、季節の変化と子どもの成長が見えてくる

1年続けると、季節の流れが見えてきます。
2年、3年と続けると、年ごとの違いも見えてきます。

子どもも成長します。
3歳のときに見ていた自然と、
4歳で見る自然は、また少し違う。

園庭マップは、
自然の記録であり、
子どもたちの成長の記録でもあるんです。

なんてたって、園庭は毎日がワンダーランド。

みなさんも、園庭いきものマップ作りを始めてみませんか?

4月の園庭いきものマップから

最後に、練馬区立北大泉幼稚園(東京・練馬区)の4月の「園庭いきものマップ」を見てみましょう。4月はたくさんの植物が観察できたようですね。

そこで、園芸種を除いて、この時期に散歩先などでも出会えるかもしれない植物をピックアップ!

  • シャガ…陸上に生えるアヤメ科の植物。山野にも自生するが、園庭などにもよく植えられる。花にスカートをはいて踊っている人のような模様がある。
  • サクラ…いろいろな種類がある。園庭でよく見かけるのはソメイヨシノで、これはエドヒガンとオオシマザクラをかけ合わせて人間が作り出した品種。

園庭や近くの公園で探してみてくださいね。

次回#13は、春に出会える生きもの(虫や植物)を観察しながら楽しむ、自然遊びをご紹介します。

文・写真/神﨑典子 

佐々木 洋ささき隊長)

ささき ひろし 1961年、東京都出身。プロ・ナチュラリスト。(財)日本自然保護協会の自然観察指導員、東京都鳥獣保護員などを経て、プロの自然案内人として自然解説活動を展開。子どもたちへの自然観察指導など、自然のおもしろさや大切さを案内している。『どうぶつのないしょ話』『生きものハイウェイ』(ともに雷鳥社)、『新 都市動物たちの事件簿』(時事通信社)『など著書多数。

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