柴田愛子の「現場の子ども学~保育に効くビタミン剤~」第15回:保育を長く続けるコツ〈動画約90分〉

「りんごの木子どもクラブ」代表の柴田愛子先生による連続オンライン講座の通算15回目です。愛子先生が一つひとつ考え、実践を積み重ね、現在の姿勢に至るまでのエピソードを、たくさんご紹介いただきます。

第15回のテーマは「保育を長く続けるコツ」です。

愛子先生は「保育を長く続けるコツ」として、4つの大切な視点を示します。1つ目は「いつも新しい」こと。子どもが「お花あげるよ」と差し出してくれた時、いつも初めてのように感動できる感性を保ち続けることです。2つ目は「同じことを3日以上悩まない」こと。立ち止まり過ぎず、時には人のせいにしてでも前に進むことの大切さを語ります。3つ目は「石橋を叩かない」こと。安全・安心を追求しすぎると、かえって子どもの育ちを阻害してしまう可能性があります。4つ目は「考えついたことを口にする」こと。思いを口にすることで、周りとつながり、新しい可能性が開けていくといいます。

運動会でのエピソードを例に、子どもたちの価値観の豊かさについても触れます。たとえば、玉入れで低い傘と高い傘があった時、大人なら「低い方が入れやすいから」と効率を考えますが、子どもたちは自分なりの判断で挑戦する傘を選びます。また、尻尾取りで「取られるのは嫌だけど取りたい」という子どもに対して、みんなで遊べる方法を考え出す様子など、子どもたちの柔軟な発想力に感嘆します。

「私は私を生きる」という言葉に象徴されるように、愛子先生は子どもも大人も「自分らしさ」を大切にすることを説きます。「100%安全な場所などない」という言葉は、保育の本質を考えさせてくれます。そして「子どもたちから育てられてきた」という謙虚な姿勢に、保育という仕事の深さと喜びが伝わってきます。長年の実践から紡ぎ出された珠玉の言葉の数々を、ぜひ動画でお楽しみください。かつての愛子先生のお宝写真もいろいろ見られます。

【講師】
柴田愛子(しばた・あいこ)

1948年生。私立幼稚園に5年勤務したが、多様な教育方法に混乱して退職、OLを体験してみたが、子どもの魅力が捨てられず、再度別の私立幼稚園に5年勤務。1982年に仲間三人と「りんごの木」を創設。著書に『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)、「それってホントに子どもため?』(チャイルド本社)ほか多数。テレビ「すくすく子育て」など出演。

【司会・聞き手】
雨宮みなみ(Webメディア「HoiClue」編集長)

※2024年10月22日に開催した「小学館せんせいゼミナール」オンラインセミナーの録画です。


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