《後編》こどもの王国保育園 東日本橋園【保育室にはアイデアがいっぱい!】

「ほかの園を見てみたい」「たくさん見てマネしたい!」
そんな声にこたえてお届けする訪問レポートです。

こどもの王国保育園東日本橋園の保育者のみなさんに保育室を案内してもらい、そのこだわりを教えてもらいました。

今回はその後編です。

(この記事は、『新 幼児と保育』2021年6/7月号 に掲載された連載「保育室にはアイデアがいっぱい」を元に再構成しました)

取材協力

こどもの王国保育園 東日本橋園(東京・中央区)
内閣府所轄事業である企業主導型保育事業の実施施設として、一般社団法人一燈が2019年に開設した。定員は30名。「自分で考え行動し責任を持つ人を育てる」を根本理念とし、保育の際に大切にしている点を「8つの大切」、園の環境における柱を「3つの特長」として掲げ、子ども一人ひとりに寄り添った保育を実践している。

案内してくれた先生方

乳児クラス「冒険者チーム」( 0歳児)と「開拓者チーム」(1・2歳児)担当。左から、ぱんちゃん、まいちゃ、ともちゃん( 園長)、かなちゃん、かっきー。
※園内では、全員がニックネームで呼び合っています。

幼児クラス「探究者チーム」(3・4・5歳児)担当。左から、ちなちゃん、りくちゃん、ヌカ。

こだわりアイテム5 屋内でダイナミックに遊べるブランコ

シリーズ前編では、4つのこだわりアイテムを教えてもらいました。
5番目に紹介するアイテムは3・4・5歳児室の天井から吊り下げたハンモックのブランコです。保育者が周囲の安全を確認し、見守りながら遊びます。天井にはハンモック金具を多数設置していて、綱登り用のロープを下げたり、室内の装飾に使ったりもしています。

こだわりアイテム6 足置きを追加したすわりやすいいす

特に年度の前半には、いすに深く腰かけたときに足の裏全体が床につかない子どももいます。足がぶらぶらした状態だと、食事のときなど安全な姿勢をとれません。いすは既製品ですが、足置きには製品と似た色や材質の木材を使っているので、見た目にも美しいオリジナルのいすになりました。

こだわりアイテム7 丸シールで完成させるシール貼り台紙

事務用品の丸シールがちょうど貼れる、幼児向けのシール貼り台紙が、インターネット上に公開され無料ダウンロードできるようになっています。数の概念を学び、手先を鍛えられます。着席してじっくりと取り組む作業なので、気持ちを落ち着かせたいランチタイム前に行っています。

こだわりアイテム8 親子の写真を綴じたフォトブック

親子の写真を窓あきのアルバム台紙に入れ、クラスごとにリングで綴じたフォトブックを絵本の棚に置いています。保育者の写真のページもあります。寂しいときに取り出して眺めたり、知っている顔を見て楽しんだり、思い思いに使われています。ページは透明のビニールテープでカバーし、強度を持たせています。

文・撮影/丸橋ユキ

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