ラッキー☆ダンゴムシを見つけよう【ささき隊長と 身近な自然でとことん遊ぼう!#1】
ささき隊長 こんにちは。ささき隊長です。これからみなさんと一緒に、自然の世界へ冒険の旅に出かけたいと思っています。持ち物は、「おもしろそう!」「これ、なんだ?」「わー、不思議だな」という好奇心のみ。さあ、準備はいいですか?
今回はみんなが大好きなダンゴムシの世界をのぞいてみましょう。
佐々木 洋(ささき隊長)
ささき ひろし 1961年、東京都出身。プロ・ナチュラリスト。(財)日本自然保護協会の自然観察指導員、東京都鳥獣保護員などを経て、プロの自然案内人として自然解説活動を展開。子どもたちへの自然観察指導など、自然のおもしろさや大切さを案内している。近著に『生きものハイウェイ』(雷鳥社)がある。
目次
見つけたらラッキー! 幸せの青いダンゴムシ
園庭にも公園にもいるダンゴムシですが、みなさんがよく見るダンゴムシは、何色をしていますか?
「灰色!」「茶色」「黒!」
はい、どれも正解です。ささき隊長は、先日、東京のある保育園の園庭で、青いダンゴムシを見つけました! びっくりです。
写真をよーく見てください。きれいな青い色をしています。地球のような瑠璃色をしていますね。
この青いダンゴムシ。実はダンゴムシ特有のウイルスに侵されて青色になったものだと考えられています。ウイルスというと、病気で移ったら怖い、と思うかもしれませんが、安心してください。このウイルスは、人には害はありません。
また、ダンゴムシ自体も、元気です。すぐに弱って死んでしまうというわけではないようです。
珍しいことには変わりありませんが、幻の存在というほど遠いものではないので、園庭をよーく観察していたら、見つかることもあるかもしれません。ぼくは、「幸せの青いダンゴムシ」と呼んでいます。
ダンゴムシのオスとメスって、どうやって見分けるの?
ダンゴムシをよーく見ていると、いろいろなことを発見できます。なんでもいいから、気づいたことをみんなで報告しあうと楽しいですね。
たとえば、足は何本ありますか?
「14本!」「こっちは12本だよ!」
はい、どちらも正解。ダンゴムシの赤ちゃんは12本の足を持っていて、何回か脱皮するうちに14本になるからです。
では、オスとメスを見分けることはできますか?
これは少し難しいかもしれませんね。でも、ダンゴムシをよく見てみると、背中に黄色い模様のついたダンゴムシを見つけることがあります。実は、これがメス。さて、何匹のメスが見つかるかな?
ダンゴムシを飼いたい! エサは何をあげたらいいの?
園庭や公園で見つけたダンゴムシを、室内で「飼いたい!」と言い出す子も多いでしょう。ぼくも、そんな子どものひとりでした。せっかく見つけたダンゴムシ、もうしばらく近くで見ていたいと思う気持ちは、できるだけ大切にしたいですよね。
では、もしも環境が許されて、ダンゴムシを飼うことができたなら、問題はごはんです。何を与えたらいいのでしょうか?
答えは「コーンフレーク(シリアル食品)」。砂糖のついていないプレーンのものを1匹に1枚与えてみてください。
お昼寝の静かな時間に、子どもたちの枕元にダンゴムシを入れたケースを置いておくと、パリパリパリと、ダンゴムシがコーンフレークを食べている音が聞こえるかもしれません。
文/神﨑典子 写真/佐々木 洋
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