夏の自然を楽しむヒント満載!佐々木洋さんが語る「雨の日」の自然の楽しみ方(セミナー動画あり)

6月5日、小学館の保育者向けセミナー「せんせいゼミナール」で、連続講座「四季の自然あそび〜園庭と散歩道で出会う生き物たち」の第4回がオンラインで開催された。プロ・ナチュラリストの佐々木洋さんを講師に迎え、「夏〜雨であそぶ」をテーマに、梅雨ならではの生き物の観察ポイントや子どもたちと楽しめる自然遊びのアイデアが紹介された。

佐々木洋(ささき・ひろし)
プロ・ナチュラリスト。生きもの専門家集団「あにまにあ」リーダー。日本自然保護協会の自然観察指導員、東京都鳥獣保護員を経て、プロの自然案内人に。身近な自然から希少な野生生物まで自然解説を行う。また、執筆や講演、テレビやラジオの自然番組に出演するなどマルチな活躍を展開。とくにテレビでは「ささき隊長」のキャラクターで、子どもたちに自然の不思議や面白さを伝え、絶大な人気を誇る。

梅雨だからこそ出会える生き物たち

佐々木さんは、「雨が降ると外に出たくなくなりますが、実は雨の日こそ、いろんな自然を感じることができるんです」と語り。雨の日によく見かける生き物として、カタツムリやカエル、ミミズなどを挙げ、それぞれの特徴や観察ポイントを解説した。

「カタツムリの殻は、実は裏側から見るとくるくる渦を巻いているんです。本当の形を確かめてみるのも面白いですよ」と、佐々木さん。またカエルについては「ケロケロと大きな声で鳴いているのはオスだけ。メスはあまり大きな声は出せません」と、鳴き声の違いに触れた。カエルの鳴き袋についても言及し、「喉の下や両脇に膨らませる種類もいるんですよ。鳴き方によって違うんです」と、図鑑の写真を示しながら説明した。

ミミズについては、「大きいミミズほど成熟しているわけではないんです。体の一部に『環帯』と呼ばれる部分があって、これが発達していると成熟した個体だと言えます」と、意外な特徴を伝えた。

「気を付けたいのが毒のある植物です。例えばアサガオは葉に毒があるので、おまんじゅうのお皿なんかに使わないでくださいね。カタツムリの飼育ケースに一緒に入れるのもダメですよ」と注意を促す一方で、「雨が降ると、わざわざ羽を広げて雨に打たれている鳥の姿を見かけることがあります。これは『雨浴び』といって、雨を利用して体を洗っているんです」と、鳥たちが雨を楽しんでいる様子を紹介。「カラスやハトがよく雨浴びをしていますから、ぜひ観察してみてくださいね」と呼びかけた。

雨の中の生き物を写真で解説

スクリーンに映し出された多数の写真を使って、佐々木さんは雨の日に出会いやすい生き物を次々と紹介していった。カエル、カタツムリ、キセルガイ、コウガイビル、アサガオ、ドクダミ、ツユクサなど、梅雨の時期に出会いやすい生き物たちや植物の写真が次々と投影され、佐々木さんはそれぞれの生態や面白い特徴を軽妙に語っていく。

ニホンアマガエルについては「目の周りに黒い線があるのが特徴で、これは成長しても変わりません」と解説。キセルガイは「殻の形が昔の日本の嗜好品『キセル』に似ていることから名付けられました」と語った。

「かたつむりは基本的にマイマイと名前が付いています。カタツムリを飼うときは、卵の殻なんかを入れてあげてくださいね。カタツムリの命といってもいいこの殻を強くしたり大きくするにはカルシウムたっぷりの卵の殻が必要になるんです」

コウガイビルについては「ヒルというと血を吸うというイメージがあるかもしれないんですが、このコウガイビルは人には無害です。なめくじを捕食する天敵なんですよ」と紹介。

アメンボについては「名前に『雨』が付いていますが、実は雨が苦手な生き物なんです。晴れた日の方が水面で活発に動いている姿が見られますよ」と、意外な事実を明かしつつ「水底に映る影に注目してください」と観察を促した。

「オカダンゴムシは何万匹と探していると、まれに青い個体を見つけることがあるんです。それは体内にウイルスを持っているためで、私は『幸せの青いダンゴムシ』と呼んでいます」というエピソードには、思わず微笑んでしまう。

「ドクダミの花は何色でしょう?と聞かれたら、『黄色』と答えてくださいね。白い部分は花びらに見えて花ではないんです」と、ドクダミの意外な特徴にも触れた佐々木さん。最後に「雨上がりのツユクサは花びらについた雫が宝石のようにキラキラ輝いてとてもきれいですよ」と、美しい情景を思い浮かべる一言で写真解説を締めくくった。

雨の日ならではの自然遊び

子どもたちと一緒に楽しめる雨の日の自然遊びとして、佐々木さんは「雨粒リレー」と題して、葉っぱや花びらに乗った雨粒を指から指へ受け渡していく遊びも提案。「何人つなげられるか競争するのもおもしろいですね。雨粒に愛着も湧いてくるはずです」と、笑顔で話した。

また「雨つぶ標本作り」も紹介した。蓋つきの椀に片栗粉を入れて雨の中に出て、雨粒を受けたら蓋をする。中の片栗粉を茶こしで濾すと、椀の底に丸い雨粒が残るという。「雨の降り方によって粒の大きさが違うんですよ。雨上がりなら、木の葉っぱで軽くたたいても雨粒が落ちてくるので、晴れた日でもできますよ」と、コツを伝授した。

自然と友達になっていく第一歩

「園庭や散歩道など、身近な場所の自然をじっくり観察することで、子どもたちは自然と友達になっていけます」と、佐々木さん。「今日のヒントを活かして、ぜひ雨の日のお散歩にチャレンジしてみてください。子どもたちの目線に立って、ワクワクする発見がたくさんあるはずです」と呼びかけ、セミナーを締めくくった。

梅雨の時期だからこそ出会える生き物の意外な一面や、雨を活用した自然遊びの数々。佐々木さんの軽妙な語り口から、雨の日の屋外活動への心構えが随所に感じられた。見慣れた園庭や散歩道も、視点を変えると新しい発見に満ちているようだ。子どもたちにとって、雨の中で過ごす時間が「わくわくする探検」になる日が増えるに違いない。

(文/編集部)※文章作成にAIを利用しました。


このセミナー録画映像(約90分)が下記リンク先にてご覧いただけます(有料)
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「四季の自然あそび〜園庭と散歩道で出会う生き物たち」
セミナー映像のページへ
https://hoiku.sho.jp/movie/200953/

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