３歳児クラスのおたより実例＜12月＞【豊玉保育園のクラスだより】
↓画像をクリックすると拡大表示されます。
※個人情報に配慮して加工している部分があります。
目次
クラスだよりで伝えたい思い～子どもたちの想像の世界を広げる保育者の援助
3歳児クラスのみんなは『からすのパンやさん』（かこ さとし ／作・絵 偕成社）の絵本が大好き。1973年に発売された絵本シリーズのロングセラーで、家庭で読んでもらった経験がある子どもも多いようです。絵本の世界観を楽しむ子どもたちの様子と、「からすのパンやさんごっこ」につなげていった保育者の援助について書いています。
「『からすのパンやさん』の絵本を楽しむようになってから、戸外でカラスを見つけると
『あそこがパン屋さんかな？』と話したり、赤や黄色の落ち葉を見て、『リンゴちゃんの羽じゃない？』などと話す姿がありました。子どもたちがカラスになって遊べたらと考え、翼やコック帽を用意すると早速、羽を身に付け「カア～！」と言って遊びが始まりました」
「絵を見ながら様々なパンを粘土で作り楽しみました。しかし粘土に夢中でお客さんが来ていてもパンは中々出てきません…。どうしたら『お店』として楽しめるかを子どもたちと考え、ままごとの素材やトレー、トングを用意することにしました。するとお客さんが並んでいるパンを自分でとれるようになりパン屋さんをようやく開店することが出来ました。店員さんとお客さんに分かれ、『いらっしゃい』『今日のお勧めは？』などと言いながら、ごっこ遊びを楽しめるようになっていきました」
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより＃１】
エピソードに臨場感が増す小ワザ～短い文でたたみかけるように書く
年度が後半にさしかかったころ、3・４・５歳児の３クラスが縦割りで４つの異年齢グループを作り、午前の遊びを、ときどきこの異年齢グループで行っています。とびうお組の３歳児たちが大きい子たちと交流する様子を書く文章は、短い文でたたみかけるように書いていて、臨場感があります。
「くじら組（5歳児）の子がけん玉をみせてくれました。大きい子の姿を見て『やりたい！』『かして！』と詰め寄る子どもたち。しかし、けん玉は２個しかありませんでした。『順番ね。〇〇ちゃんから』と大きい子がその場を取りまとめてくれました。とびうお組ではけん玉で遊んだことはないので、使い方は分かりません。見様見真似でけん玉を振り回すとびうお組。側で見ていた私は、顔に当たったら危ない！と、思わず止めてしまいそうになりました」
「別の日には戸外の準備をしている際、とびうお組が上着のジッパーを上手く掛けられず困っていました。そんな場面でもスッと手をかしてくれる大きい子たち。『ここ、引っ張ってごらん』と優しく手助けしてくれます」
エピソードに臨場感が増す４つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより＃３】
豊玉保育園のおたより作成の考え方をまとめた過去の記事もご覧ください。
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより＃１】
「寄り添う気持ち」が伝わりやすくなる５つのテクニック【豊玉保育園のクラスだより＃２】
エピソードに臨場感が増す４つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより＃３】
月末に慌てない４つの先回り＆時短アイデア【豊玉保育園のクラスだより＃４】
協力／練馬区立豊玉保育園（東京・練馬区）
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。０～５歳児、定員130名。
文／佐藤暢子
【関連記事】
クラスだより・園だよりの書き方＆実例集シリーズはこちら！
・12月のおたより実例【豊玉保育園のクラスだより＃14】
・０歳児クラスのおたより実例＜12月＞【豊玉保育園のクラスだより】
・１歳児クラスのおたより実例＜12月＞【豊玉保育園のクラスだより】
・２歳児クラスのおたより実例＜12月＞【豊玉保育園のクラスだより】
・３歳児クラスのおたより実例＜12月＞【豊玉保育園のクラスだより】
・４歳児クラスのおたより実例＜12月＞【豊玉保育園のクラスだより】
・５歳児クラスのおたより実例＜12月＞【豊玉保育園のクラスだより】
・11月のおたより実例【豊玉保育園のクラスだより＃13】
・１歳児クラスのおたより実例＜11月＞【豊玉保育園のクラスだより】
・０歳児クラスのおたより実例＜11月＞【豊玉保育園のクラスだより】
>>もっと見る
保育者のみなさんに役立つ情報を配信中！
クリックして最新記事をチェック！
