3歳児クラスのおたより実例<2月>【豊玉保育園のクラスだより】
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クラスだよりで伝えたい思い~園庭遊具に込めた保育の意図
手作りの遊具などが増えて、園庭遊びが充実しています。今回は3つの遊びについて、それぞれ導入の意図や身体発達における意味などを書いています。
「1か月程前から園庭に独楽を用意し遊び始めました。独楽はいきなり回せるものではなくて、『①独楽に紐を巻くこと』『②回す技術』が必要になります。
方法を知っても自分の力で巻く必要があり、うまく巻けなくても回せなくても、毎日遊びの中で続けていくことで、一人また一人とそれぞれのペースで出来るようになっています。出来る子が現れると、面白そうと新たに興味をもって取り組む子も出てきます。
どの子も初めて回せた時は驚きと嬉しさでとても素敵な表情を見せてくれます。きっと一人でやっていたら途中で諦めてしまうかもしれません。一緒にする友だちがいて、自分より出来る人がいるから、もっとやりたいと思えるのではないかと独楽で遊ぶ姿を見ていて感じます」
「園庭に新しい砂場が出来ました。
丸太で囲いを作った砂場は2段式で、砂質も粒子が細かいものになり、より形が作りやすく大きな山や料理遊びの材料として充実した場所になっています。
また、2段式で立体的に使えることで、暖かくなったら、水も使うと更に遊びの面白さが広がりそうです。
元々あった築山もさらに高くなり、タイヤ渡りも場所を移し数も増やしたことで、一段と楽しい空間となっています」
「以前使っていた砂場は、ロープであそべる空間にしています。天井から垂れ下がった一本のロープには、いくつかコブが出来ており、そこにしがみついて上まであがったり、勢いをつけてターザンのように揺れて楽しんだりしています。自分の身体を持ち上げる力の入れ方が、遊びながら経験出来ています。
上下に2本張られたロープでは、よじ登って下のロープを足で支え、上のロープを手で掴みバランスを取りながら渡ることが出来ます。
ロープ渡りをするのに、まず下のロープによじ登る必要があります。自分の腰より高い位置にあるロープに対し、どの部分に力を入れると身体を持ち上げられるか、試行錯誤する子どもたち。簡単には出来ないからこそ、次はこうしてみようとよく考え何度も何度も挑戦しています。渡る際も揺れるため、体幹をかなり使います」
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
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協力/練馬区立豊玉保育園(東京・練馬区)
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。0~5歳児、定員130名。
文/佐藤暢子
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