４歳児クラスのおたより実例＜３月＞【豊玉保育園のクラスだより】

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エピソードに臨場感が増す小ワザ～子どもの心の声から文章を始める

豊玉保育園のクラスだよりは、8ページ構成の新聞紙面形式になっていて、１ページ目の園だよりに相当する冒頭には季節のあいさつが必ず入ります。そのため、各クラスのおたよりのページでは、必ずしも冒頭にあいさつを入れる必要がありません。３月の4歳児のクラスのおたよりでは、もうすぐ5歳児のみんなを送り出す4歳児の心情の描写から文章が始まっています。

「自分たちが年長になる！という期待が膨らむ一方、『くじら組さん（5歳児クラス：編集部注）が卒園するんだね…』『くじら組さんがいなくなるのか』と急に実感するようになり、寂しさも混ざるなど、複雑な様子も子どもたちのなかで見られるようになってきました」

エピソードに臨場感が増す４つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより＃3】

クラスだよりで伝えたい思い～保育で大切にしている「憧れ」の気持ち

３月の卒園式には、4歳児たちが、保育園の代表として参加することを伝え、『くじら組さんにどんな言葉や気持ちを伝えたいかな？』と問いかけ、話し合いました。これまでの異年齢で交流した活動を通して、子どもたちに憧れの感情が芽生えていることを書いています。

「すると、『ブロック作るの上手だったよね』『けん玉、かっこよかった』『いつも優しかったよね』などと憧れの言葉がたくさん。その後は、『またあそぼうね』『ありがとうって言いたい』なとど感謝の言葉も…。自分たちなりの言葉で、一人ひとりが一生懸命考える姿に、くじら組と一緒に過ごしてきたことが子どもたちのなかでとても大切になっていることを感じ、私たちもうれしくなりました」

「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより＃１】

クラスだよりで伝えたい思い～「どの子も素敵だよ！」という思い

今年度最後のクラスだよりを「一人ひとりが輝ける日々が続くよう」という願いで締めくくっています。子どもたちが何かに挑戦する様子や、好きなことに没頭する様子など、一人ひとり違う場面を切り取った写真を添えていて、メッセージに説得力を与えています。

「『今日は、どんな楽しいことがあったかな？』いつも一人ひとりの表情を見ながら思い返し、帰る頃には『楽しかったね』『また明日！』と笑顔で過ごせる毎日に感謝しています」

「私たち大人もそうであるように、子どもたちも一人ひとり好きなこと、得意なこと、苦手なことなどがそれぞれ違います。一人ひとりが『もっと！』と思うことができるようなワクワクでき、一人ひとりが輝ける日々が続くよう、これからも願っています。１年間、ありがとうございました」

豊玉保育園のおたより作成の考え方をまとめた過去の記事もご覧ください。

「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより＃１】
「寄り添う気持ち」が伝わりやすくなる５つのテクニック【豊玉保育園のクラスだより＃２】
エピソードに臨場感が増す４つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより＃3】
月末に慌てないですむ４つの先回り＆時短アイデア【豊玉保育園のクラスだより＃４】

協力／練馬区立豊玉保育園（東京・練馬区）
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。０～５歳児、定員130名。

文／佐藤暢子

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