２歳児クラスのおたより実例＜３月＞【豊玉保育園のクラスだより】

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クラスだよりで伝えたい思い～受けとめてもらうことの大切さ

２歳児クラスでは、保育目標として「一人ひとりの自我が豊かに育つよう、それぞれの内面の思いを受けとめ丁寧な関りをする」ことを掲げ、保護者にもその目標を共有して１年間過ごしてきました。最近見かけた日常の何気ないエピソードを取り上げ、子どもたちが２歳児なりに相手の思いを受けとめて見守る姿を見いだし、保護者に伝えています。

「子どもたちと日々対話をしながら、子どもたちが自分の内面を受け止めてもらい、自分が大事な存在なのだと実感できるよう担任一同努めてきました。
ある日のこと。こんな子どもたちの姿がありました。

積み木コーナーでAちゃんとBちゃんがお家を作っていた時のことでした。そこへCちゃんが『いれて』と加わり、おしゃべりしながら、どんどん大きな家へと変化していきとても楽しそうな雰囲気でした。そこへDちゃんが側を通り、『お家作ってるんだ』とつぶやきました。鼻水をかもうと近くにきたEちゃんも何とも楽しそうな積み木遊びをみて、表情が緩みます。

Aちゃんが積み木を高く積み上げたいのだけど上手くいかず、何度やっても崩れます。でも、周りの子どもたちは、じっと見守り、声はかけないけれども、心の中では応援しているようなそんな場面でした。

2歳児の子どもたちなりに相手の思いを受け止め、見守ろうとする姿に、この一年間大切に過ごしてきたことが今この姿に表れているのだと感じました」

「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより＃１】

クラスだよりで伝えたい思い～保護者との対話を大切にする

1月の保護者会をきっかけに、保護者から保育者へ、ちょっとしたことでも質問してくれることが増えたと、歓迎する気持ちを書いています。すぐに「こういうことですよ」と回答できないような質問であっても、対話を重ねていくこと自体に意味を感じていることを保育者は伝えていて、保護者もますます質問がしやすくなることと思います。

「一月の保護者会後、保護者の方から『あれ？ これはどういうことかな？』と子どもたちのちょっとした疑問を連絡帳や日々の送迎時に聞いてくださる機会が増えました。本当に嬉しいことです。質問に対して必ずしも、これだ！といった答えを出せないことも多々あると思います。私たちが保育園で過ごす子どもたち一人ひとりの姿についてお伝えし、そして、保護者の方と共にその子の育ちについて、一緒に悩み・考え・対話をすることで、何か子育てのヒントに繋がればと願っています」

最後に1年間の感謝の言葉を述べ、残りの日々、子どもたちの成長を支える決意を書いています。

「この一年間、保護者の方のご理解とご協力のおかげで子どもたちが健やかに伸び伸びと保育園で過ごす事が出来ました。ありがとうございました。
三歳児クラスへ進級する大きくなる気持ちの芽を大事に育てながら最後の三月三十一日まで楽しく過ごしていきたいと思います」

豊玉保育園のおたより作成の考え方をまとめた過去の記事もご覧ください。
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより＃１】
「寄り添う気持ち」が伝わりやすくなる５つのテクニック【豊玉保育園のクラスだより＃２】
エピソードに臨場感が増す４つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより＃３】
月末に慌てない４つの先回り＆時短アイデア【豊玉保育園のクラスだより＃４】

協力／練馬区立豊玉保育園（東京・練馬区）
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。０～５歳児、定員130名。

文／佐藤暢子

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