専門家に聞く! 保護者会の心構え&アイデア【春の保護者会・懇談会 #1】
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年度初めの保護者会……緊張しますよね。
緊張するのは、もしかしたら保護者のみなさんも同じかもしれません。
『新 幼児と保育』(2018年 4/5月号)に掲載された記事「ほかの園はどうしてる?幼稚園・保育園・認定こども園 春の保護者会 懇談会」より、4回連載で、保育現場で活かせる保護者会・懇談会のヒントをお届けするこの企画。
第一回目は、渡邊 暢子先生(NPO法人「保育パラ・ピアカウンセラー協会」理事)に、心構えやアイデアについて語っていただきました。
お話を聞いた人
渡邊 暢子(わたなべのぶこ)先生
NPO法人「保育パラ・ピアカウンセラー協会」理事。東京公立保育園37年勤務の後、現職。著書に『おとなに人気のふれあいあそび 保護者会・子育てひろば…おとなのためのアイスブレーキング集』(ひとなる書房)ほか。
目次
保護者会の主人公は 保護者です
入園、進級後の初めの保護者会(懇談会)、参加してよかったと思ってもらえるためにはどんな工夫が必要でしょうか?
初めに、この保護者会は何を目的に開催するのかを考えてみましょう。
保護者が一堂に集まる機会は多くありません。ふだん顔を合わすことのない保護者同士も知り合うチャンスです。
保護者が集まるからこそできる内容にしてみましょう。
保護者がつながり距離感が縮まると保育活動への協力が得られやすくなったり、子ども同士も仲よくなるなどの相乗効果もあります。
園から伝えたいことをあれもこれもと考えているかと思いますが、それはみんなが集まらなければ伝えられないことでしょうか。
園からの報告ばかりの話を聞くだけでは、集まった意味が薄れてしまいます。
連絡内容は紙面にして配布したり、クラスだよりでお知らせをするなどの方法をとり、多くの時間を割かないよう工夫することも必要です。
年度の初めの保護者会は保護者同士が知り合い、仲よくなる企画にしましょう。
保護者会の主人公は保護者です。「来てよかった」と思ってもらえるために、内容とともに工夫したいことは、時間配分やその間の子どもの保育のことなどの準備です。
参加した保護者全員が気軽に発言できる内容にしてその機会をつくるなど、楽しく有意義に過ごしてもらえるよう、孤立させない目配りや気配りを心がけましょう。
保護者同士が親しくなるためには、自己紹介や懇談の時間に場を和ます工夫が必要です。
また、ただ楽しいだけではなく、保護者が知りたいと思っていたことや、誰かに相談したいなと思っていた有益な情報が得られ、保護者同士で共有する場にすることができれば、「親力」を磨く機会にもなります。これらは事前に保護者から情報をキャッチしておくことが必要ですね。
保護者が何より知りたいことは子どもの園での生活です。子どもの様子をスライドにして見せるなども信頼を深めることになると思います。
文/野口 久美子 イラスト/上島 愛子
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