ジャンプと春の草花遊び【園庭・公園で遊ぼう】
目次
春は自然の中でクラスづくりをしよう
新学期が始まる春は、自然界に目を移すと色や形がさまざまな植物や、活発に動き出す生き物がたくさん目に飛び込んできます。
先生も子どもも新しい環境に緊張しがちなこの時期は、心も身体も開放的になる自然の中で遊んでみましょう。じっくり派もアクティブ派も、先生が一緒に遊ぶことでしっかりと遊び込むことができます。
おすすめは「ジャンプ」「草花集め」です。子どもが大好きなこのふたつの遊びの楽しみ方と展開方法や、安全確保のポイントを紹介します。静と動をバランスよく取り入れてクラスの基盤づくりの時間として活用してみてください。
その1 アクティブ派の子どもとジャンプしてみよう
身体を動かしたくてウズウズしている子どもたちがいたら、高いところからジャンプをする遊びをしてみましょう。子どもの挑戦心を育み、しっかりと満足するまで発散させることができます。
年少さんは平地でより遠くへ、年中、年長さんは、より高く、そして遠くへジャンプするといったように、子どもの身体負荷も意識しながら少しずつステップアップします。
遊びの中に「順番」や事故防止に「着地エリアへの立ち入り禁止ゾーン」などのルールを入れることでクラスづくりにも役立ちます。
その2 じっくり派の子どもと春の草花を集めよう
公園や緑地では一面にカラフルな草花が目に入ります。まずは自由にお気に入りを探してみましょう。
ひとり遊びからグループができてきたら簡単な課題を出します。
子どもが喜ぶ課題は、「いいにおい」「おもしろい形」「好きな色」などがあります直感的にわかりやすく「探したい!」と思える課題にするのがポイントです。
気をつけよう!
春は寒暖の差が激しいので、汗のかきすぎや身体の冷えは常にチェックをしましょう。また、年度初めは服の汚れやすり傷などの可能性も保護者にしっかりと理解をしてもらっておくことも大切です。
ナビゲーター
長谷部 雅一(はせべ・まさかず)
アウトドアプロデューサー。1977年生まれ。株式会社ビーコン代表取締役。丸1年をかけての世界一周の旅に出て、7000メートル級の山から先進国まで、自然と人、そして文化に触れる。幼児を対象に自然教育/体育のハイブリッド型教育「Nature Education」に力を入れている。著書は『ネイチャーエデュケーション』(みくに出版)、『子どもと楽しむ外遊び』(地球丸)ほか。
協力/認定こども園 正和幼稚園、しぜんの園保育園ーsmall villageー
『新 幼児と保育』2018年4/5月号より
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