小道具をつけて三人官女や五人囃子も!にぎやかひなかざり
袖の位置やつけ方で1体1体個性いっぱいに仕上がる紙コップおひなさま。みんなで作ったひな人形をにぎやかに飾りましょう。人形に笛や太鼓などの小道具を持たせて、三人官女や五人囃子にもアレンジできます。
プラン・制作/尾田芳子
<用意するもの>
顔 紙粘土、色画用紙、ミニサイズの紙コップ
体 紙コップ、千代紙や折り紙、布
道具 色画用紙、ポーション容器(コーヒー用ミルクやミニゼリーなど)、ストロー、アルミホイル
目次
内裏びな
段飾りでは1段目に飾る内裏びな。男びなと女びなの2体を合わせてこう呼びます。地域によって、男びなを右、女びなを左にする場合もあります。
女びな
紙粘土の顔に、色画用紙で作った扇と頭の釵子(さいし)をつける。
男びな
手に持つ笏(しゃく)と頭の冠は色画用紙で作る。
顔を作ろう
顔のバリエーションを3つご紹介。どの作り方でも素敵な人形になります。
紙粘土の顔
紙粘土をボール状に丸めて、よく乾かしてから、絵の具やマーカーで髪の毛や顔を描く。
丸く切った紙に描く
写真のようにのりしろを残して丸く切った紙に、マーカーやクレヨンなどで髪の毛や顔を描く。
小さな紙コップで作る
ミニサイズの紙コップを1cm 程度切って、マーカーやクレヨンなどで髪の毛や顔を描く。
体を作ろう
紙コップに折った千代紙(または折り紙、布)の袖をつけて人形の体にします。千代紙や折り紙は半分に切っておきます。布は折り紙大を半分に折って使うと◎。どのようにつけても、個性いっぱいに仕上がります。参考までに3パターンのつけ方をご紹介。片側の端を少し折り返してアクセントをつけました。
袖A
3 分の1ほど折り、紙コップにセロハンテープで貼る。女びなや三人官女の長い袖にピッタリ。
袖B
半分に折り、輪を下にして紙コップにセロハンテープで貼る。指で輪を広げるようにすると、ふわっとした袖口を表現できる。
袖C
半分に折り、輪を上にして紙コップにセロハンテープで貼る。手を上げたような形になる。
三人官女
段飾りでは2段目に並べて飾ります。内裏びなに仕える女の人たちで、それぞれ違う道具を持っています。
長柄 ながえ
ポーション容器に短く切ったストローを貼り、油性ペンで色を塗ったアルミホイルで包む。
盃 さかずき
ポーション容器に切った色画用紙を貼って、三方に見立てる。丸く切った色画用紙の盃を乗せて貼る。
銚子 ちょうし
油性ペンで色を塗ったアルミホイルでポーション容器を包み、モールを貼る。
五人囃子
段飾りでは3段目に並ぶ五人囃子は、音楽を演奏する5人組。それぞれ、日本ならではの楽器を持っています。
大鼓 おおつづみ
ポーション容器2個の底同士を貼り合わせ、丸く切った色画用紙を上下に貼る。丸(打つ面)は、小鼓(こつづみ)よりも大きい。
太鼓 たいこ
小さい紙コップの底2cm ほどを使う。底よりもひと回り大きく切った色画用紙を底に貼る。千代紙を細く丸めてばちを作る。
謡 うたい
歌う人で、持っているのは扇。色画用紙を切って作る。
横笛 よこぶえ
ストローを切って、油性ペンで模様をつける。
小鼓 こつづみ
ポーション容器2個の底同士を貼り合わせ、丸く切った色画用紙を上下に貼る。丸(打つ面)は、大鼓(おおつづみ)よりも小さい。
文/木村里恵子
撮影/藤田修平
イラスト/尾田芳子
参考文献/『小学館の子ども図鑑 プレNEO 楽しく遊ぶ学ぶ きせつの図鑑』(小学館)
『新 幼児と保育』2022年2/3月号より