5歳児クラスのおたより実例<7月>【豊玉保育園のクラスだより】
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目次
エピソードに臨場感が増す小ワザ~あえて季節のあいさつを書かずに本題に入る
5歳児担任の先生が、同僚の保育者から言われた印象的な言葉から、今月のおたよりの文章を始めています。7月のおたより全体を貫くテーマになっている言葉です。
「先日、くじら組に入ったある先生が、子どもたちの様子を見て『みんなが一人ひとりのことに関心を持って気に掛けたり、一人の行動でみんなが一緒になって動いていけるところが良いクラスですね』と仰ってくれました」
エピソードに臨場感が増す4つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより#3】
思いを伝えるテクニック~子どもの様子と保育者の心情をセットで
保育の中で見たことや、聞こえてきた子どもの言葉を、保育者の考えを挿入しながら書いています。保育者が何を大切に思い、保育を行っているのかが読む人に伝わります。
「園庭で数人が砂山をどんどん大きくしていると、いつの間にかクラス全員が集まりさらに大きな山になっていきました。さらに、ドッジボールや博物館作りにそれまでは関心を示さなかった子が『〇〇くんにも入って欲しい』と頼られたことで加わったりと、みんなで一つの目的に向かって楽しんでいる場面が増えてきたことを感じます。
友だちのしていることに関心を向け、自分もそこに役割を見出して貢献できる喜び、そして、みんなで力を合わせることでより大きなことを実現させられる楽しさを子どもたちはより感じるようになってきていると思います」
「博物館に関連する様々なアイデアを形にしていく中で、それまでは積極的に参加している訳ではなかった子も『これならできそう』『こうしたら楽しいかもしれない』と得意な分野を見つけると喜んで加わる様子が見られ、一人ひとりが友だちのしていることに気持ちを向けていることがわかりました。『いるか組(4歳児)と、とびうお組(3歳児)にも来てもらいたい!』と、張り切って招待したものの、クラス内の時とは違い緊張感が生まれ、対応に戸惑いを見せる子どもたち。それでも『いるか組さんが楽しかったって~』という反応をもらうと、みんなで喜びを共有し誇らしげな表情を見せていました」
「寄り添う気持ち」が伝わりやすくなる5つのテクニック【豊玉保育園のクラスだより#2】
豊玉保育園のおたより作成の考え方をまとめた過去の記事もご覧ください。
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
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協力/練馬区立豊玉保育園(東京・練馬区)
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。0~5歳児、定員130名。
文/佐藤暢子
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