幼稚園4歳児|8月の指導計画(月案)2024年度版 ※ダウンロード可
夏休みで指導計画がない8月は、「10の姿」につながる取り組みとして、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を見つめるための現場での実践をご紹介します。
※PDFデータは小学館の保育専門誌『新 幼児と保育』2024年夏号ふろく「2024年度版 指導計画」と同内容です。PDFデータのダウンロードをご利用の際は小学館IDでのログインが必要です。
目次
畑の活動から「10 の姿」に向かう子どもの体験
本園の園庭の一角に「まつかわ農園」という園の畑があります。園庭で遊びながら畑に行き、水をやったり、雑草を抜いたりしながら生長を観察しています。学年ごとに栽培する野菜を決め、毎年さまざまな野菜を栽培しています。春に苗を植え、夏に実って収穫できる野菜が主ですが、サツマイモ、ダイコンなどは秋に収穫しています。土の中で生育するジャガイモやサツマイモ、ダイコンは、目で見て生育の様子を観察することはできなくとも、葉の変化や茎の生長を観察し、収穫のときには素手で土を掘り、歓声を上げて楽しんでいます。
4歳児の畑の活動の展開に沿って、「10の姿」に向かう体験が生まれる環境の構成や援助を紹介します。
幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
……畑の活動が「10 の姿」につながると考えています。
①健康な心と体
②自立心
③協同性
④道徳性・規範意識の芽生え
⑤社会生活との関わり
⑥思考力の芽生え
⑦自然との関わり・生命尊重
⑧数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
⑨言葉による伝え合い
⑩豊かな感性と表現
畑活動が始まる ② ⑦
5月に入ると、畑の活動が始まる。子どもたちに畑の活動を提案し、どんな野菜を植えるか決める。畑には、ナス、ピーマン、パプリカ、中玉トマト、小玉スイカを植える。作物の生長を間近で見られるように、トマトはプランターに植え、テラスで育てることで、畑への興味が高まるようにする。
水やり当番 ② ③ ④
植えたあとは、水やりを当番制で順番に行う。当番活動は子どもたちがすすんで行い、当番を楽しみに待つ姿が見られる。植物が生長するには水が必要であることを、水やり当番を体験することで気づいていけるようにする。
自分もしたいという気持ちが強く、順番を待てないこともあるため、保育者は当番が近づいていることに期待を持たせる声かけや、順番を待ってできたことを喜び合うようにする。また、当番表を作ることで、自分の順番を目で見て確認できるようにする。
指導計画PDFダウンロード
協力/まつかわ幼稚園(山形・高畠町)
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