2歳児クラスのおたより実例<2月>【豊玉保育園のクラスだより】
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目次
エピソードに臨場感が増す小ワザ~あえて季節のあいさつを書かずに本題に入る
月に1回のクラスだよりは、季節のあいさつから始めることが普通になっているかもしれませんが、あえて最初の段落から子どものエピソードを書き始めると、読者の関心を引き込みやすいです。豊玉保育園のクラスだよりは、8ページ構成の『とよほっと新聞』の1ページとなっています。最初のページ=園だよりの面で必ず季節のあいさつを書いていることもあり、そのあとに続く各クラスのおたよりのページには、季節のあいさつを入れないことも多いです。
(おたよりの最初の段落)
「『伸びてる!』『パカッてなってる!』
かじりつくようにヒヤシンスを見ながら呟くAくん。『どうしたの?』と尋ねると、『ヒヤシンス(の芽)が伸びてる‼』と教えてくれました。翌日、その様子を見ていたBちゃんがもう一つのヒヤシンスを指さしながら『こっちも(芽が)パカッてなってる‼』と教えてくれて、おはなしの時間にみんなで共有しました」
エピソードに臨場感が増す4つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより#3】
クラスだよりで伝えたい思い~健康的な体づくりのために大切にしていること
子どもがしっかりと食事をとって丈夫な身体が育つように、食事以外の時間の過ごし方にも保育者は気を配っていることを伝えています。
「“お腹がすいた”と感じて、食事の時間を楽しみにすることは健康的な子どもの証です。しかし食事がなかなか進まない様子や食べ始めてもすぐに『もうおしまいにする』と伝えてくる姿が見られます。しっかりと食べ、風邪に負けない身体になってほしいと願い、何か出来ることがないかとずっと考えてきました。最近の子どもたちは、自分で出来ることが増え、身支度にかかる時間が短くなってきました。そこで、戸外で遊ぶ時間を十分にとり、身体を動かして遊べるような環境を整えたり、きっかけを作ったりしています。また、散歩に行く日も増やしています。たくさん歩き、たくさん遊ぶことでお腹がすき、食事への意欲にも繋がってほしいと考えています。
しかし一方で、寒くなり、戸外に出ると『寒いから早くお部屋に入りたい』『手が痛い』と悲しい表情を見せる姿もあります。身体作りも大切ですが、戸外遊びが“嫌な時間”ではなく“楽しい時間”となって欲しいという願いもあるので寒さが厳しい日には子どもの様子を見ながら遊ぶ時間を調整しています。
よく遊び、よく食べ、よく眠り…健康的な身体作りのために出来ることを今後も考えつつ、子どもたちとともに身体を思いっきり使って遊ぶことを楽しみながらぺんぎん組での残りの日々を過ごしていきたいと思います」
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
豊玉保育園のおたより作成の考え方をまとめた過去の記事もご覧ください。
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
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月末に慌てない4つの先回り&時短アイデア【豊玉保育園のクラスだより#4】
協力/練馬区立豊玉保育園(東京・練馬区)
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。0~5歳児、定員130名。
文/佐藤暢子
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