月末に慌てない4つの先回り&時短アイデア【豊玉保育園のクラスだより#4】
おたよりをいざ書こうとすると、何を書いていいのかわからない、時間だけが過ぎていく……。そんなことにならないように、先回りできること、手を抜けることもあると豊玉保育園の保育者のみなさんはいいます。
先回り&時短アイデア
1.1年分のテーマをゆるく決めておく
2.ネタ帳を作る
3.過去に書いた記録の焼き直しOK!
4.まねし合ってOK!
これまでに3回にわたり、おたよりを書くときの思いや、その思いを伝えるためのコツを紹介しています。併せてご覧ください。
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
『寄り添う気持ち』が伝わりやすくなる5つのテクニック【豊玉保育園のクラスだより#2】
エピソードに臨場感が増す4つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより#3】
協力/練馬区立豊玉保育園(東京・練馬区)
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。0~5歳児、定員130名。
目次
1.1年分のテーマをゆるく決めておく
締め切り間近になって「今回は何を書こうかな?」と思案するのに時間を費やしてしまってはもったいないです。大事なテーマをもれなく伝えられるようにするためにも、「食事の話を〇月にしよう」「絵本については毎号コーナーを設けよう」などと、月単位や学期単位で1年分の話題をゆるく決めておきます。そのうえで適宜差し替えたり入れ替えたりするほうが、毎月ゼロから考えるよりも楽で確実です。
2.ネタ帳を作る
保育の最中は瞬時に判断し、感覚的に動かなければならないので、あとで振り返ってみて自分の思いに気づくことがほとんどだと思います。スマホのメモアプリなどを活用して、保育の中で心が動いたことを書きとめておくネタ帳を作っておくと、月末に慌てないですみます。誰にも見せることのないメモなので、自分だけが読める走り書きでOK。クラスだよりには子どもの様子と保育者の思いもセットで書くので、「思い」も含めて書きとめておきます。
保育の場面だけでなく、テレビから流れてきて感動した言葉、本を読んでいて目にとまった美しい文などもメモしておきます。おたよりに限らず、保護者会や保護者とのふだんの会話にも役立ちます。
読みやすいおたよりになるように、雑誌のレイアウトも参考にします。雑誌を見ていて「このレイアウトいいな」と思うものがあれば写真をとっておきます。全体的な配置のほかにも書体の変化のつけ方、色の統一感などを参考にしています。そのほか、電車の中吊り広告とかインターネットの画像収集のアプリなどがヒントになることもあります。
3.過去に書いた記録の焼き直しOK!
書くネタがすぐに思い浮かばなかったら、保育日誌やドキュメンテーションなど、ふだん書いている保育記録を見返します。ふくらませたりアレンジしたりすれば、おたよりに昇格できるネタがきっとあります。
4.まねし合ってOK!
豊玉保育園は同じ法人内に3つの保育園があり、各園で発行する新聞(おたより)を交換してお互いに見せ合っています。同じ思いで保育をしている仲間が作ったものなので、いいなと思うフレーズやレイアウトがあったら、お互いにまねをしてもいいと思います。
おたより作成には時間がかかりますが、勤務時間内に行えるようにしなければなりません。子どもの幸せにつなげるために作っているのに、疲れて保育に支障が出てしまっては本末転倒ですので、時短を意識することは悪いことではないと思います。
構成/佐藤暢子
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