2歳児クラスのおたより実例<1月>【豊玉保育園のクラスだより】
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目次
クラスだよりで伝えたい思い~子どもの遊びの環境を作るときの考え方
子どもの成長や興味の変化に応じて、保育室に置くおもちゃや室内のレイアウトを変えていますが、最近はどのような変更があったのかを、その理由とともに記述しています。ここで紹介している視点や保育者の援助の仕方は、家庭でのおもちゃ選びのヒントにもなりそうです。
「子どもたちのあそびの姿を見ていると同じ色を集めたり同じ形を規則的に並べたりと『色』や『形』に気が付いて遊んでいることが増えてきました。そこで『色』や『形』で遊べるおもちゃを増やすと、ぺんぎん組一人ひとりの個性が大爆発!新しいおもちゃでのこだわりももちろん、今までつかっていたおもちゃでも遊び方の変化が見えてきました!」
「よく、ままごとコーナーでまな板を手にとり『いらっしゃいませ なににしますか?』とお店屋さんごっこをしている姿があったのでお店屋さんコーナーを作りました。
お店屋さんごっこでは『いらっしゃいませ』『これください』といった簡単な言葉のやりとりを楽しみながら遊んでいます。言葉が足りない時は大人が補ったりこう伝えてみたら?と手助けしながら、やりとりが気持ちよく楽しめるように一緒に遊んでいます。一緒に遊ぶ大人の姿や実際の体験を思い出して再現することで少しずつ言葉が豊富になっていきます」
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
エピソードに臨場感が増す小ワザ~1文にたくさんの様子を詰め込まない
上で紹介したお店屋さんコーナーに、おにぎりとサンドイッチを売るお店がオープンしました。ある日のこと、店員さん役のAちゃんとBちゃんの思い違いのせいで、緊張が走った場面のことを、短く区切った文を重ねて臨場感いっぱいに記述しています。
「開店から数日たったある日のことです。Aちゃんが『おにぎりとサンドイッチですね!』と注文を受けます。一緒に店員をやっていたBくんがそれを聞いてサッとおにぎりとサンドイッチを用意しようとしました。Aちゃんは自分でやろうとしていたのでとっさに『Aちゃんがやるの!』と焦りました。『二人ともやりたかったんだね』と大人が気持ちを代弁するとAちゃんがふと『Aちゃんおにぎりやる』と自分の担当を決めました。すると自然にBくんはサンドイッチの前に立ちます。そこからは見事なコンビネーションでお店屋さんごっこを楽しんでいました。それぞれの思いに折り合いをつけたことで、より楽しく遊ぶ体験ができた瞬間でした」
エピソードに臨場感が増す4つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより#3】
豊玉保育園のおたより作成の考え方をまとめた過去の記事もご覧ください。
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
「寄り添う気持ち」が伝わりやすくなる5つのテクニック【豊玉保育園のクラスだより#2】
エピソードに臨場感が増す4つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより#3】
月末に慌てない4つの先回り&時短アイデア【豊玉保育園のクラスだより#4】
協力/練馬区立豊玉保育園(東京・練馬区)
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。0~5歳児、定員130名。
文/佐藤暢子
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