【セミナー映像】キーワードから探る保育の奥深さ《第1講》テーマ:子ども理解(汐見稔幸先生)〈約50分〉

汐見稔幸先生による全9回のオンライン講座です。各回ごとのキーワードを入り口に、保育者として理解しておきたい保育の根本を探ります。

第1講のキーワードは「子ども理解」です。旧来型の「がんばらせる保育」の限界がどこにあるのか、結果ではなくプロセスの質を重視する保育のポイントとは、子ども理解のために保育者はどのように子どもを観察したらいいのか等、保育者として知っておきたいことをお話いただきます。

※2022年3月18日(金)にZoomで行った「小学館せんせいゼミナール」オンラインセミナーの録画より、前半の講義を切り出して構成しました。

お話のトピック

・古い保育の典型例

・はげましてがんばらせる保育

・それは学校の「勉強」観にも通じていた

・最近の研究でわかったこと

・結果重視主義からプロセスの質を重視する保育へ

・プロセスを充実させるためには

・観察して、何をするのか?

・観察の分類

・どの観察をどう使うのか?

・なぜ「子ども理解」が大切か?

《概要》保育者は子供たちの興味や関心、好奇心を育むことが重要であり、子供たちの行動プロセスを観察し、プロセスを豊かで楽しいものにすることが必要です。子ども理解とは、子どもが何をしているのかを評価するだけでなく、子どもが何をしたいのかを感じ取り、その気持ちに寄り添うことです。従来の保育のやり方である「課題の達成を目的にがんばらせる保育」は古くなっており、プロセスを充実させるために、観察やアセスメントを通じて子供たちの内面を理解することが求められています。

講師:汐見稔幸(しおみ・としゆき)
1947年大阪府生まれ。東京大学名誉教授、元白梅学園大学及び白梅学園短期大学学長。専門は教育学、教育人間学、保育学、育児学。

雑誌最新号