キーワードから探る保育の奥深さ《第4講》テーマ:10の姿①(講師:汐見稔幸)セミナー映像〈約50分〉

汐見稔幸先生による全12回のオンライン講座です。各回ごとのキーワードを入り口に、保育者として理解しておきたい保育の根本を探ります。第4講のキーワードは「10の姿」です。

保育の世界で注目を集める「10の姿」。でも、その意味するところや活用方法について、確信を持って語れる保育者は果たしてどれだけいるでしょうか。本講演では、そんな「10の姿」の本質に汐見稔幸先生が迫ります。

近年、幼稚園教育要領・保育所保育指針の中で「10の姿」が示されるようになりました。しかし、従来の「5領域」との関係性や、導入の意図については必ずしも明確ではありません。「10の姿」の起源がどこにあるのか、そもそも何のために策定されたのか、そして保育者は「10の姿」とどう向き合えばよいのか、汐見先生にじっくり解説いただきます。

本講演を通じて、「10の姿」という言葉の背景にある深い意味と、保育の現場でその概念を活用するための方策を学ぶことができるでしょう。保育に携わる全ての人に、ぜひ視聴をおすすめしたい講演です。

※2022年6月17日に行った「小学館せんせいゼミナール」オンラインセミナーの録画より、前半の講義部分を切り出して構成しました。

お話のトピック

  • 「10の姿」が注目されるようになった背景
  • 幼稚園教育要領・保育所保育指針における「10の姿」の位置づけ
  • 「10の姿」の起源と変遷
  • 「10の姿」の背景にある教育課程部会での議論
  • 幼保小接続の手がかりとしての「10の姿」
  • 「10の姿」の捉え方と活用方法
  • 保育者に求められる「10の姿」への理解と対応
  • 「10の姿」と小学校教育の接続

講師:汐見稔幸(しおみ・としゆき)
1947年大阪府生まれ。東京大学名誉教授、元白梅学園大学及び白梅学園短期大学学長。専門は教育学、教育人間学、保育学、育児学。

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