忍者になりきって修行!秋の運動遊び
スポーツの秋です。思いきり体を動かすにはいい季節。「忍者」になりきって、「走・跳・投」の力を伸ばしましょう。
プラン・お話/森田陽子 先生(日本女子体育大学教授)
協力/二階堂幼稚園(千葉・我孫子市)
※活動前後の手洗いなど地域のガイドラインに沿った感染症対策を行ったうえで実施してください。
目次
導入 手あそび
3歳児 4歳児 5歳児
まずは、手あそびから。歌に合わせて忍者に変身! 両手の指を1本ずつ立てて、忍者のポーズ。次に2本ずつ立てて「かぎ爪」。その後も3本、4本と増やしていき、最後に5本の指で手裏剣を表現。縦に投げたり、横に投げたり。事前にみんなで手裏剣を作って遊んでおくのもいいですね。
「にんじゃの作り方」
(『10人のインディアン』のメロディー)
忍法 隠れ身の術
3歳児 4歳児 5歳児
いよいよ修行です! 視界がさえぎられないよう透ける素材を使いましたが、余り布や風呂敷などを切って代用もできます。頭にかぶった布を落とさないように走りましょう。ゆっくり走ると落ちてしまいます。
次に、指先を使って布を丸めます。ボールを投げる力につながる動きです。布はゆっくり落ちてくるので、キャッチしやすいですね。
準備するもの
30センチ四方程度のオーガンジーの布(ひとり1枚)
かけっこ
投げてキャッチ!
忍法 ケンケンの術
3歳児 4歳児 5歳児
子どもたちが自由に並べたフープを跳び渡ります。両足でも片足でもかまいません。次に、片足で立ってその場で止まってみましょう。体幹が強くなってくるとバランスが取れます。右足と左足、交互にやってみましょう。
忍法 橋渡りの術
3歳児 4歳児 5歳児
平均台を橋に見立て、バランスを取ります。自分の番を静かに待つことも「修行」の一環。忍者走りで戻るときは音を出さないよう意識すると、自然とかかとが上がり、つま先走りになります。
次に、平均台にしがみついて「よじ登る」動き。登り棒と同じ動きです。足の裏でしっかり平均台をはさんで操作するとうまく進めます。
忍法 くもの巣くぐりの術
3歳児 4歳児 5歳児
意外と難しいのが、「くぐる」動き。運動会の障害物競走でもおなじみです。最初は「くもの巣」を相手に悪戦苦闘。何回かくり返すうちに「できた!」という声が聞かれるように。こうして運動有能感が育っていきます。かけっこやボール投げが苦手な子も1番になれるチャンス!
忍法 ボール投げの術
3歳児 4歳児 5歳児
ロープからぶら下がったフープを目がけてボールを投げます。さまざまな高さのフープを設定し、子どもたちが自由に選べるようにしましょう。
小さい子はボールを下にたたきつけてしまうことが多いので、的(まと)を意識するとよいでしょう。慣れたら動く的にも挑戦。フープを少し揺らすと難しくなります。ドッジボールなどにもつながる動きです。
準備するもの
ボール
新聞紙(1枚の半分)を子どもの手で握れる大きさに丸め、ビニールテープを巻いて作る。
的
天井にロープを張り、フープをさまざまな高さで吊るす。
心が動くとき、体も動かして豊かに成長を
気候もいい秋、思いきり体を動かしましょう。幼児期は、6歳までに大人の運動技術の80%程度を獲得することが望ましいとされています。その能力を引き出せるプログラムが求められます。
幼児期後期は体の成長とともに心の成長が顕著に見られるようになる時期。あえて「修行」というワードを取り入れたのは、そんな狙いもあります。ひと区切りごとに「この修行は合格!」と伝え、達成感を大切にしました。同時に、「これは苦手だけど、あれはできた」と言えるように、いろいろな種目を組み合わせ、遊びの中で、楽しく自信につなげられるといいですね。体を動かして、心も動かして、豊かに成長してほしいです。
森田陽子 先生
日本女子体育大学体育学部子ども運動学科教授。日本幼児体育学会理事。NHK E テレ『いないいないばあっ!』の体操「ピカピカブ~!」の監修を務める。
文/中根里香
構成/西沢悠希、古屋雅敏
イラスト/林けいか
撮影/丸橋ユキ
『新 幼児と保育』2022年秋号より