2歳児クラスのおたより実例<6月>【豊玉保育園のクラスだより】
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目次
思いを伝えるテクニック~「広く・浅く」ではなく「狭く・深く」
自我がどんどん豊かになってくる2歳児だからこそ、友達と遊ぶ場面で、互いに自分の思いを通そうとして言い合いになることがよくあります。2歳児の今をまさに象徴するエピソードをひとつ取り上げて、具体的に記述しています。
「園庭でタイヤをいくつか重ねている上に、数人が乗って遊んでいたときのことでした。AちゃんとBちゃんは車に乗ってどこかでかけているというイメージで遊んでいました。
『いちご公園に車で行こう』
とAちゃんは車を運転する仕草をしながら、Bちゃんに話しかけ、
『うん、行こう』とBちゃんは答えました。
(中略)
なぜかAちゃんが急に
『あそこにおばけがいた!』
と言った途端に、側にいた全員が反応し同じ方向に走り出してそこで子どもたちの気持ちは今度はおばけ探しにむかったのでした。
「自分はこうだと思ったら意地でも通そうとする2歳児の子どもたち。でも、面白いことに2歳児は知りたがり屋でノリが良いともいわれていて、楽しそうなことがあると吸い寄せられていきます。まさしくその姿をあらわしている出来事でした」
「寄り添う気持ち」が伝わりやすくなる5つのテクニック【豊玉保育園のクラスだより#2】
クラスだよりで伝えたい思い~保育で大切にしている考えや援助の意図
進級当初は外遊び後の着替えをトイレで行っていた2歳児ですが、幼児クラスのように保育室内の自分のロッカーの前で着替えるように変更したことをおたよりで報告しています。変更の意図と援助の考え方を書き添えています。
「子どもたち自身が、自分のロッカーの前に移動して、自分のカゴから着替えを出して着替えたり、脱いだ衣服を汚れ物カゴに入れるようにしたりと、少しずつ身の回りのことで自分でできることを増やしていけるように援助していきます。例え大人が9割手伝っても後の1割で子どもが自分でできたと実感できるような援助を心がけています」
「自分で身の回りのことを行っていく体験を積み重ねて、小さな自信が大きな自信に繋がっていくようにしていきたいと思います」
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
豊玉保育園のおたより作成の考え方をまとめた過去の記事もご覧ください。
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協力/練馬区立豊玉保育園(東京・練馬区)
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。0~5歳児、定員130名。
文/佐藤暢子
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