夏の公園はワンダーランド【園庭・公園で遊ぼう】
目次
夏の自然の中でワクワクどきどき体験
この時期の子どもたちは、新学期の不安をやっと少し乗り越えて、思考も言語も身体機能も、勢いよく活動し始めます。心も身体もフルに使って刺激的な自然の中で発散するようにしてみましょう。
まだまだ小さな子どもたちからすれば、水たまりは大海原に、公園の生け垣はジャングルに見えるかもしれません。そんなワンダーランドともいうべき夏の公園で、楽しみながら子どもたちの成長を後押ししてみよう。
夏の公園遊びのヒント
1 生け垣は巨大な迷路
大人からすれば腰丈のごくごく普通の生け垣も、子どもの身長からすれば巨大な迷路に早変わり。目の前に現れるいくつもの分かれ道やどこからか聞こえる音や声は、探究心に火がつきます。巨大迷路の中では、鬼ごっこやかくれんぼなどもいつもと違う刺激的な遊びに変わります。
2 思いっきり濡れる
目の前に水があれば遊びたくなるのが子どもの性(さが)というもの。これを制止してしまうのは子どもの成長のきっかけを狭めてしまうようなもの。予備の着替えを一式持って行き、子どもたちが思いっき
り濡れることができる環境を作ってあげましょう。
体のさまざまな場所で水を感じることで得られるだろう経験値は、五感を育てるのに大きな役割を担ってくれます。
2 木陰でクールダウン
元気な子どもたちにとって、ただの休憩時間はつまらないもの。そこで、セミの抜け殻や小さな花など、子どもたちが興味を持ちそうなものを木陰で観察する時間にするなど工夫をしてクールダウンするようにしましょう。
気をつけよう!
この時期に一番気をつけたいのは「脱水症」と「熱中症」のふたつです。水分を日常よりも多めにとり、普段の1.3倍程度のトイレの回数になるのがベストです。また、長時間遊ぶ場合は糖分や塩分が補給できる工夫もするようにしましょう。定期的に木陰でクールダウンして体温を下げるのも有効です。
ナビゲーター
長谷部 雅一(はせべ・まさかず)
株式会社ビーコン代表取締役。アウトドアプロデューサー。1977年生まれ。丸1年をかけての世界一周の旅に出て、7000メートル級の山から先進国まで、自然と人、そして文化に触れる。幼児を対象に自然教育/体育のハイブリッド型教育「Nature Education」に力を入れている。著書は『ネイチャーエデュケーション』(みくに出版)、『子どもと楽しむ外遊び』(地球丸)ほか。
写真・文/長谷部雅一
『新 幼児と保育』増刊『0・1・2歳児の保育』2018夏より
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