暑い日・雨の日に!アレンジが楽しい室内遊びアイデア

特集
暑い日の水遊び&室内遊び

むかしながらの定番遊びをベースにした、すぐに楽しめる室内遊びのアイデアをご紹介。遊んでみながら、さらに工夫と知恵を寄せ合って、自分たちなりの遊びにアレンジしてみましょう。

遊び提案・イラスト

藤本ともひこ さん

絵本作家、童話作家、作詞家。絵本『いただきバス』シリーズ(鈴木出版)など著作は多数。保育あそびアドバイザーとしても活躍し、親子向けの絵本ライブや保育者のための研修会なども多数行っている。NHK E テレ「いないいないばあっ!」の人形劇脚本やキャラクターデザインも担当。

サイコロレース

サイコロに書かれたミッションをクリアするゲームです。

準備

  1. ダンボールで大きめのサイコロを作ります(上イラスト参照)。6つの面には屋内でクリアできそうなこと(ミッション)を記入しておきましょう。
  2. 室内のどこかに、ビニールテープなどを貼ってゴールになる円を作っておきます。
  3. ゴール地点でもらえる順位カードを作ります。
  4. 5~6人ずつに分かれ、グループごとにレースをします。

遊び方

  1. ひとりずつサイコロを転がし、自分のミッションを決めます。
  2. みんなのミッションが決まったら、「よーいどん!」でスタート。ミッションをクリアして、ゴールの円に戻ります。戻ってきた人から順位カードをもらいます。

<遊びのポイント>
ミッションは、自分たち向けにアレンジすると楽しいよ!

巨大すごろく

自分で歩いて進む、等身大の大きなすごろくです。みんなで作って遊びましょう。

準備

  1. 大きめの画用紙に、指示を書いたり、絵を描いておきます。
  2. スタートの紙に続けて、①の画用紙を並べ、ルートを作っていきます。全部並べて最後にゴールの紙を置きます。
  3. スタートとゴールの間の紙に、1から順に番号を振ります。
  4. 画用紙でサイコロを作っておきます(保育室にあるサイコロでもOK)。

遊び方

  1. ひとりずつ順番にサイコロを転がして、出た数だけ進みます。止まったところに指示があれば、それをクリアします。
  2. ゴールにたどり着くまでにサイコロを転がした回数が少ない人が勝利! 何回転がしたか、覚えておきましょう。

<遊びのポイント>
ルートの長さ(画用紙の枚数)は、部屋の広さによって調整しましょう。ルートが決まったら、養生テープなどで床に貼るといいでしょう。
<アドバイス>
指示の内容や、指示を書いた紙の位置は、遊びながら作り変えたりしていくというのがコツです。それこそが、みんなで遊びを作る喜びになります。

やじろべえレース

やじろべえを落とさないように、バランスをとりながら進むレースです。

準備

  1. やじろべえを準備します。下のイラストのように、ダンボールで作ることもできます。
  2. ビニールテープを貼ってスタートラインを作り、折り返し地点に空き箱を置きます。

ダンボールで作るやじろべえ

ダンボールをイラストのように切り(ボディーと重り)、バランスを確かめながらボディーに重りをセロハンテープで貼る。

遊び方

  1. 2チームに分かれ、第1走者がやじろべえを指に乗せてスタート。
  2. やじろべえを落とさないように進みます。空き箱のまわりを回って、スタート地点に戻ったら、次の走者にやじろべえを渡します。先に全員が走り終わったチームの勝ち。
やじろべえを落としたら、また指に乗せて進む。

カードめくりレース

カードの指示どおりに進む、リレー遊びです。

準備

  1. 画用紙などで指示カード(指示の内容は、下のイラストを参考に)を作ります。
  2. ビニールテープを貼ってスタートラインを作り、コースの先に①の指示カードを入れた箱を置きます。

遊び方

2~3チームに分かれて、第1走者がスタート。走って進んで指示カードを1枚取り、指示に従ってスタート地点まで戻ったら、次の走者にバトンタッチします。先に全員が走り終わったチームの勝ち。

<アドバイス>
・カードの指示内容をみんなで相談して決めるところから取り組んでみましょう。
・子どもの年齢に応じて、保育者が指示を読み上げるなどサポートをしてください。

しっぽとりチーム戦

ズボンにはさんだ「しっぽ」を取り合うチーム戦です。

用意するもの

  1. 30cmほどの長さに切った2色のしっぽ(リボン、または細く切った布)をたくさん用意します。
  2. 床にビニールテープを貼り、チームの陣地を作ります。陣地内には、取ったしっぽを入れる空き箱を置いておきます。

遊び方

  1. 2チームに分かれて、それぞれチームカラーのしっぽをズボンにはさみます。
  2. ふたりひと組になり、手をつないで、しっぽ取り合戦スタート! 相手チームのしっぽを取って陣地に持ち帰ります。3分たったら合戦を終了し、相手のしっぽをたくさん集めたチームの勝ち!
ふたりともしっぽをとられたら「しっぽ屋さん」に行けばもらえます。しっぽ屋さんは先生がやります。

<アドバイス>
相手の陣地に入ることはできません。

ダンゴムシがころんだ

「だるまさんがころんだ」の遊びをアレンジ。「ダンゴムシ」「フラミンゴ」「ヒトデ」のポーズルールを加えました。

準備

  1. 床にビニールテープを貼ってスタートラインを作ります。
  2. 「ダンゴムシ」「フラミンゴ」「ヒトデ」のポーズを練習しておきましょう。

遊び方

  1. ジャンケンなどでオニを決め、スタートラインに背中を向けて立ちます。ほかの人はスタートラインに立ちます。
  2. オニが「ダンゴムシが」「フラミンゴが」「ヒトデが」のどれかをコールしている間に、ほかの人はそのポーズを作り、オニが「ころんだ」といって振り返ったら、そのポーズのまま止まります。オニが見ているときに動いてしまった人は、スタート地点に戻って再スタートします。
  3. オニが見ていないときに、オニに最初にタッチした人が勝ち! 次のオニになることができます。

丸めんこ大作戦

厚紙やダンボールで丸いめんこを作りましょう。いろいろな遊び方を紹介します。

丸めんこの作り方

厚紙やダンボールを丸く切ります。紙コップの口を紙に当てて、切り取る線を鉛筆で下書きしてから切ると、同じ大きさのめんこがたくさん作れます。2~3枚のりで貼り合わせて重くすると、丈夫で強いめんこになります。思い思いに絵を描きましょう。

山くずし

最初にひとり3枚くらいの丸めんこを持っておく。

遊び方

机の上に丸めんこを山盛りに重ねておき、ひとりずつ順番に自分の丸めんこを投げて当てます。そのときに下に落ちた丸めんこをもらうことができます。テーブルが大きいときは、ビニールテープで枠を作っておくといいでしょう。

ロクムシ

ほかの人ふたりが、両側からビーチボールを投げ合う。箱のまわりはビニールテープなどを貼って安全地帯に。この中に入っているときに、ボールにぶつかってもセーフ。

遊び方

ゲームは1対1で対決! それぞれ6枚ずつの丸めんこを持ってスタートします。A地点とB地点を行ったり来たりしながら、箱に1枚ずつ自分の丸めんこを入れていき、先に6枚を入れ終わった人の勝ち! 途中でボールにぶつかったら、入れた枚数を箱から取り、6枚からやり直し。

カーリング

ビニールテープで枠と、真ん中の×マークをつける。

遊び方

床の向こうに作った枠の×マークをめざして、丸めんこを滑らせるように投げます。×マークの一番近くにつけた人が勝ち。枠の中にある丸めんこの数だけ得点して、何回戦かを戦います。

ゴルフ

床にビニールテープで枠を作り、真ん中に旗を立てておく。箱を置いてコースを作ろう。

遊び方

新聞紙を丸めて棒状にし、丸めんこをはじきます。少ない回数で、グリーン上の旗に当てた人が勝ち!

<まとめ>
紹介したすべての遊びは、ひとつの例です。実際に遊ぶみんなで相談して作り変えていいのです。その自由さこそが、遊びの楽しさにつながります。楽しくするために工夫をしてみてくださいね。
(藤本ともひこ)


『新 幼児と保育』2020年8/9月号より

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