キーワードから探る保育の奥深さ《第9講》テーマ:非認知的能力(講師:汐見稔幸)セミナー映像〈約50分〉
汐見稔幸先生による全12回のオンライン講座です。各回ごとのキーワードを入り口に、保育者として理解しておきたい保育の根本を探ります。第9講のキーワードは「非認知的能力」です。
汐見稔幸先生による連続講演、第9回のテーマは「非認知的能力」。この講演では、非認知的能力とは何か、なぜ今重要視されているのか、そして保育の中でどう育んでいけばよいのかを、汐見先生がわかりやすく解説してくれます。
非認知的能力とは、好奇心、意欲、工夫力、コミュニケーション力など、生きる上で欠かせない力のことを指してます。講演では、まず非認知的能力が注目された背景を紐解き、また昔の子どもの遊びと非認知的能力の関係にも言及します。異年齢集団での自由な遊びの中で、子どもたちは自然と非認知的能力を身につけていったのです。現代の保育に欠けているものが見えてくるでしょう。
さらに汐見先生は具体的な保育実践のヒントを惜しみなく提供してくれます。子どもの興味をとらえ、遊びを通して非認知的能力を育む環境づくり。子どもの主体性を尊重しながら、時には保育者が新たな刺激を与えていく。プロセスと結果、両方を大切にする姿勢。保護者との共有。どれも、明日からの保育に生かせる示唆に富んでいます。
非認知的能力は、これからの時代を生きる子どもたちに必要不可欠な力です。しかし、その育み方は保育者の手腕にかかっています。汐見先生のこの講演は、保育の可能性を広げ、子どもの未来を拓くヒントに満ちています。
子どもの健やかな育ちを願うすべての保育者に、ぜひこの講演をおすすめしたい。非認知的能力について理解を深め、明日からの保育実践に生かしてみませんか。きっと、子どもたちの新たな可能性が見えてくるはずです。
※2022年6月17日に行った「小学館せんせいゼミナール」オンラインセミナーの録画より、前半の講義部分を切り出して構成しました。このセミナーの内容は書籍『新時代の保育のキーワード』(小学館刊)でもお読みいただけます。
お話のトピック
- 非認知的能力とは
- 非認知的能力が注目された背景
- 非認知的能力の具体例
- 昔の子どもの遊びと非認知的能力
- 非認知的能力を育む保育
- 保育者自身の役割と学び
講師:汐見稔幸(しおみ・としゆき)
1947年大阪府生まれ。東京大学名誉教授、元白梅学園大学及び白梅学園短期大学学長。専門は教育学、教育人間学、保育学、育児学。
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