狭い室内でもできる! ダイナミックな運動遊び
プラン・お話
森田陽子 先生(日本女子体育大学教授)
日本女子体育大学体育学部子ども運動学科教授。日本幼児体育学会理事。NHK E テレ『いないいないばあっ!』の体操「ピカピカブ~!」の監修を務める。
協力
二階堂幼稚園(千葉・我孫子市)
日本女子体育大学を擁する学校法人二階堂学園が昭和51年に設立。教育目標は「元気な身体作りと豊かな心を育てる保育」。3歳児~5歳児、定員各90名。
※活動前後の手洗いなど地域のガイドラインに沿った感染症対策を行ったうえで実施してください。
目次
導入 手足はどこにある? 3歳児 4歳児 5歳児
右手や左手、おへそやおしりはどこ?――運動するうえで体の部位を意識することは大切。ひじや膝など体の部位のどこが曲がるのか意識することは、体を動かすときに役立ちます。いろいろな部位の動きを組み合わせてみましょう。
音楽に合わせて体を動かそう 3歳児 4歳児 5歳児
音楽(リズム)に合わせて、体のいろいろな部位を振りながら、楽しく踊りましょう。今回はアメリカの童謡『アブラハムの子』を選びました。体のどの部位が動いているのか、意識しましょう。
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線の上で遊ぼう 3歳児 4歳児 5歳児
手や足の形のシートをたどる遊びの中では、体をねじるダイナミックな動きが自然に促されます。よく見て、よく考えるとうまくいきますよ。
ビニールテープの上を進むときは、前向きに歩くだけでなく、横歩きや後ろ歩きも楽しいです。
シートをたどって進もう
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線の上でバランス
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線の上でジャンプ
大根掘り 3歳児 4歳児 5歳児
土に埋まった大根と、それを引っぱる人になったつもりで遊びましょう。引っぱられるほうは指と指の間を大きく開き、踏んばります。体幹と手指の力が鍛えられます。手をパーに広げる手指の動きはボール投げやマット運動などにもつながります。
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室内遊びで楽しく体幹を鍛えよう
外で遊べない日でも、保育室の中で楽しめて、十分に体を使う遊びを紹介しました。特別な遊具がなくても大丈夫です。ビニールテープを使った遊びのように、子どもたちが発見する「いつもと違う何か」が新たな遊びにつながっていくといいですね。
しっかりとした体幹を養うことは、スポーツだけでなく、日常生活でも大切なことです。最近、正しい姿勢維持できない子(いすにすわっていられないなど)が増えていることが、保育現場でも懸念されています。日ごろの遊びの中に、体幹を鍛える遊びを意識して取り入れましょう。保育者も子どもたちと一緒に体を動かすことが大事です。
文/中根里香
構成/古屋雅敏、西沢悠希、三木瑞希
撮影/丸橋ユキ
『新 幼児と保育』2022年春号より
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