友達とかけっこ&手つなぎリレー【写真で紹介!運動遊び12か月 かけっこ&リレー遊び #3】

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日本女子体育大学体育学部子ども運動学科教授

森田陽子

走ることは運動の主役!
思いっきり走って、発散しましょう。

かけっこ&リレーの約30分間の遊びを3回に分けて紹介するシリーズ3回目です。かけっこは3歳児以上、リレーは4歳児以上を想定しています。

ルールを守りチームのみんなで協力し合うよさが味わえるリレーを、ふだんの保育にぜひ取り入れてください。

(この記事は、『新 幼児と保育』2021年6/7月号および「新 幼児と保育」BOOKシリーズ『発達に合わせた指導例を写真で紹介 0歳児から5歳児 運動遊び12か月』に掲載されたものを元に再構成しました)

『発達に合わせた指導例を写真で紹介 0歳児から5歳児 運動遊び12か月』

プラン・お話

森田陽子先生
日本女子体育大学体育学部子ども運動学科教授。日本幼児体育学会理事。NHK Eテレ『いないいないばあっ!』の体操「ピカピカブ~!」の監修を務める。

友達とかけっこ

友達と一緒に走ります。「2人組」「4人組」と人数を指定することで、数の概念にも触れることができます。2人組を作るには、まず2人組を作り、さらに2人組同士で組んでもらうとわかりやすいでしょう。

2人組
手をつないで走ったり、肩に手をのせたまま走ったりします。

4人組
縦に4人並んで、肩に手をのせたまま走ります。先頭の子どもが速く進みすぎて後ろがついていけなくなることが多いので、「後ろの人がちゃんと来ているか確認しようね」と声をかけましょう。

手つなぎリレー

2人組や4人組で、手をつないだまま走るリレーです。一度も手を離さずに走るのは案外難しいことです。ウイルス感染対策のためにみんなで何かに取り組む機会が減ることがあっても、リレーのような運動遊びを通して、相手を思いやり、相手の気持ちになること、そしてお互い協力し合う楽しさを伝えていきたいですね。

1、チームに分かれ、チーム内でさらに二手に分かれる。

2、チーム内で2人組を作る。第1走者の組は、反対側に立つ第2走者の組に向かって走り、タッチして交代。体育ずわりの列の最後に加わる。

慣れてきたら人数を増やしたり、縦に並んで肩に手をのせるスタイルに変えたりとアレンジすると、飽きずに楽しめます。

リレーを通して身につく社会性

子どもは広い場所に出ると、声を上げながら走り回ります。子どもの特性です。自由に走り回って自由に遊びを発見できる機会を作りたいですね。

今回のリレーでは、勝ち負けよりも順番に走ったり、ルールを覚えたりすることを目的にしました。リレーには時の運もあります。練習では常に1番でも、本番では転んでしまうこともあります。だからみんなでがんばるのです。でも、転んだ子を責めたりしないで、「大丈夫?」と声をかけられるような子どもを育てたい。この先、必要な社会性を身につける契機になればと思います。

※かけっこやリレーをするときは、年齢に合わせて距離を短くするなどの工夫をしましょう。

※活動前後の手洗いなど地域のガイドラインに沿った感染症対策を行ったうえで実施してください。


協力】
二階堂幼稚園
(千葉・我孫子市)
日本女子体育大学を擁する学校法人二階堂学園が昭和51年に設立。教育目標は「元気な身体作りと豊かな心を育てる保育」。3歳児~5歳児、定員各90名。

『発達に合わせた指導例を写真で紹介 0歳児から5歳児 運動遊び12か月』について
森田陽子先生による運動遊びの活動を、多彩なビジュアルを使って再現しています。
各回約30分、運動遊びの時間の組み立てを、導入の仕方から安全への配慮を含めて解説しています。
▶公式ページはこちら

文/中根里香 構成/堤 理沙子、古屋雅敏、西沢悠希 イラスト/林けいか 撮影/丸橋ユキ

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