1・2歳児のてくてく『運動遊び』

特集
ドキドキわくわく 運動遊び

今回のテーマは「歩育(ほいく)」。たくさん歩いて、五感を働かせ、心も体も育てましょう。子どもが大好きな動物も登場します。

※活動前後の手洗いなど、地域のガイドラインに沿った感染症対策を行ったうえで実施してください。

プラン・お話

森田陽子先生

日本女子体育大学体育学部子ども運動学科教授。日本幼児体育学会理事。NHK E テレ『いないいないばあっ!』の体操「ピカピカブ~!」の監修を務める。

協力

二階堂幼稚園(千葉・我孫子市)
未就園児教室のみなさん

二階堂幼稚園は日本女子体育大学を擁する学校法人二階堂学園が昭和51 年に設立。教育目標は「元気な身体作りと豊かな心を育てる保育」。
3歳児~5歳児、定員各90 名。

動物探しに出かけよう!【1歳児・2歳児】

森の中を歩いたら、どんな動物に出会うかな? 今回は、平均台やハードルなどを並べた「サーキット」を設置し、いろいろな形状の「道」を表現。平たんではない道を歩くことで、体幹が鍛えられます。サーキットを1周するたび、「ある動物」を発見! この組み合わせを何回かくり返すうちに、さまざまな動きを獲得していきます。

今回設置したコース

遊びの流れ

サーキット遊びを1周したころに次の遊びに移る。

サーキット遊び

ウサギの動き

サーキット遊び

ゾウの動き

サーキット遊び

ヘビの動き

サーキット遊び

アヒルの動き

サーキット遊び

ゴリラの動き

サーキット遊び【1歳児・2歳児】

いろいろな「道」を探検しましょう。月齢や個人差があるので、その子が無理をせずに挑戦できる道から始めて、歩いたりまたいだりして自由に進みます。1回目はハードルをまたいでいた子どもが2回目は両足ジャンプで跳び越えるなど、ほかの友達がやっていることを見てまねをし、より難しい方法に挑戦する様子も見られました。

平均台

平均台にまたがり、両手で平均台をつかんで、腕の力で前に進む。
平均台に立てる子は保育者が手を握って支え、歩いてもよい。

トンネル

よつばいでトンネルの中をくぐり抜ける。
保育者がトンネルの端を持っていると、子どもが中に入りやすい。

スポンジ平均台

スポンジ平均台2本に左右それぞれの足をのせ、両手を広げて歩いて進む。通常の平均台ほど高くないので、子どもが安心して挑戦できる。

バランス平均台

でこぼこや傾斜のある平均台を、バランスを取りながら歩く。

ハードル

ハードルをまたいで進む。
ジャンプをして跳び越える。

動物見つけたよ!【 1歳児・2歳児】

子どもたちがよく知っている動物を思い浮かべて、動きをまねしてみましょう。どんな動き方でも正解です! 自分で見聞きしたことを自分の体で表現できる力につながっていきます。子どもの声や行動を拾いながら、ここに紹介した以外の動きもアドリブで取り入れましょう。多様な動きで、全身の筋肉が鍛えられます。

ウサギ

保育者が引き上げながら、その場で一緒にジャンプする。

ゾウ

「ゾウさんのお鼻だよ!」保育者が子どものわきの下をしっかりと支え、左右に大きく揺らす。

ヘビ

ほふく前進で移動。
ころころと横に転がるのも楽しい。

アヒル

つま先をあげてかかと歩き。
保育者の足の甲に子どもを立たせ、一緒にかかと歩きするのも楽しい。

ゴリラ

保育者の足にしがみつく。
「上手に木登りできるかな?」保育者が両腕をつかみ、子どもが足でトントンとよじ登る。
保育者がおんぶや抱っこをして、子どもがしがみつく。

どうぶつ体操【1歳児・2歳児】

この時期の子どもたちはリズムに合わせて体を動かすのが大好き。『どうぶつたいそう1・2・3』(作詞・作曲/阿部直美)の曲に合わせて踊りました。♪げんきに1・2・3の歌詞のところで、一度しゃがんでから両腕、両足を大きく広げる動きを取り入れました。運動量が多い動きですが簡略化せず、深くしゃがみ込むことがポイントです。

深くしゃがんで体を縮め、
立ち上がって体を大きく広げる。
はい、ポーズ!

音楽に合わせ、全身を使って動物を表現する

動きは一例です。その動物になりきって、子どもたちが自由に表現するようにします。

ゴリラ

胸元をドンドン叩きながら歩く。

アヒル

かかと歩きで前に進む。

ヘビ

腕を前後に広げて蛇行しながら歩く。

ゾウ

片手を大きく振り回しながら歩く。

ウサギ

両手を頭の上に上げて、両足跳びで前に進む。

歩くことで心も体も育つ「歩育(ほいく)」のすすめ

歩くことは運動の基本。でも、最近の子どもたちは生活の中で歩く機会が減っています。今回は「歩育」をテーマにしました。幼児期に本来獲得しておかなければならない運動能力や運動技術を身につけるために、しっかり自分の足で歩いて脚力を鍛え、腹筋や背筋を鍛えることに目を向けてほしいと思います。

毎日子どもの年齢分のキロ数を歩くことを目標にしましょう。1歳なら1キロメートルです。大人とおしゃべりしながら四季の移り変わりを感じ、風や光などを五感で受けとめ、心も体も育ってほしい。そんな願いも「歩育」に込めています。みんなで楽しく歩きましょう!

文/中根里香
構成/西沢悠希、古屋雅敏
イラスト/林けいか
撮影/丸橋ユキ

『新 幼児と保育』増刊『0・1・2歳児の保育』2022秋冬より

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