子どものエピソード。覚えておくコツを教えて!【青くんの[保育のお悩み相談室]#3】
保育をしていて迷うこと、困ることってたくさんありますよね。
そんなお悩みに、青山誠さんが、青くんなりの考えでアドバイス!
今回のテーマは、「子どものエピソード。覚えておくコツを教えて!」です。
青山誠さん
幼稚園勤務を経て、りんごの木子どもクラブで10年間保育を経験したのち、2019年より上町しぜんの国保育園に勤務。本誌『新 幼児と保育』では「青くん版 保育 きほんのき」を連載中!
目次
子どもの言葉、子どもとの会話、忘れてしまいがち…
【保育のお悩み】
子どもの言葉、子どもとの会話、起こったことetc.すぐに忘れてしまい、思い出そうとしてもまったく覚えていないことが増えています。何か記憶に留めておいたり、思い出したりするのによい方法だったり、コツみたいなものがありますか?
宝ものをなくしてしまう気持ち・・・
保育中「子どもに出会える瞬間」ってふいに訪れますよね。ただ保育はマルチタスク、保育者の頭の中は、すぐ次のあれこれにまた動いてしまいます。保育が終わったあとに、子どもと出会えた瞬間の感触だけは心に残ってはいても、「あれ、だれとのことだったっけ」「あの子の言葉どんなだっけ」と思い出せないことはよくあります。そんなときは、せっかく一度は手にした宝ものをなくしてしまったような、残念な気持ちになってしまいますよね。
タイトルだけつける、書くよりしゃべる
!さらに、ぼくならこう考えます
そんなとき、ぼくは「タイトルだけつける」「書くより先にだれかにしゃべる」ことを心がけています。
その場で短くてもいいからメモしておこうと思っても、現実的には難しい。だからそのエピソードにタイトルをつけるならどんなものがいいか考えて、とりあえずタイトルだけメモってしまうのです。タイトルの付け方は2パターン。①「その子の名前+かかわったモノ、コト」、②「印象的だった言葉そのまま」。たとえば「しげると、トカゲ」(しげるくんが初めてトカゲを捕まえたエピソード)とか、「でるっていうな」(てるくんが、自分の名前でからかわれて怒ったときの言葉)とか。
もうひとつは、とりあえずだれかにしゃべってしまう。あとでちゃんと書こうと思っても、そのときには、もう記憶は曖昧。でも一度だれかにしゃべったことはなかなか忘れません。そしてそのだれかも覚えていてくれるかもしれません。
文/青山 誠 イラスト/ナガタ ヨシコ
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