0歳児クラスのおたより実例<10月>【豊玉保育園のクラスだより】
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クラスだよりで伝えたい思い~保育で大切にしている環境づくりや援助の意図
子どもの育ちを保育者は日々とらえて、保育の環境構成に反映させています。その一例を書いています。
「積み木や重ねたカップをコップに見立てて飲む真似をすることから始まった見立てあそび。大人の姿をよく見たり、日常の出来事を真似る姿が日々たくさん見られています。
そこで、ままごとあそびのコーナーを増やしました」
園庭で遊ぶ0歳児は徐々に増えていき、前月からは0歳児全員が外で遊ぶようになりました。園庭に誘うかどうかの判断基準や、園庭での保育者の援助について書いています。
「座位が安定した子や歩行が始まった子は春から園庭に出ていましたが9月よりクラス全員が園庭に出ました。
園庭では探索をしたり、砂場あそびを日々楽しんでいます。最近では異年齢での関わりも増えてきました。お兄さん、お姉さんが遊ぶ姿をよく見て真似をしています。
園庭に行くまでの道のりでも子どもたちにとっては大冒険であり、緊張でいっぱいです。
初めて外に出た日は、『なんだろう?園庭ってどんなところだろう?』と不思議そうな表情をしていました。ドキドキしながら園庭に向かうと、かめ組の友だちがいることに気付き、笑顔を見せていました。
園庭までの道に咲いている花や野菜を触ってみたり、外気の秋の風を感じてみたりと、初めは大人と一対一でゆったりと園庭あそびを楽しんでいます。
ドキドキしていた子も少しずつ地面に下りてみたり、周りの様子を見て興味を示す姿が増えている現状です」
園生活で、子どもたちが自分でやってみようとする場面が増えてきた中で、保育者は先回りしすぎないように心がけて、見守ることを大切にして援助をしていることを伝えています。
「戸外あそびが始まり、日々園庭に向かう中で『自分で帽子を取ってみる』『じぶんで靴下を脱いでみる』など、自分での姿が見られるようになってきました。しかし、自分でやってみようとしたけど、初めは上手くいかない…なんてことも。そんな時、私たちが靴下のかかとをそっと外してあげると、自分で引っ張り、『できた!』という表情を見せてくれます」
「ズボンに自分で足を入れようとしたり、ズボンを大人と一緒にあげてみる姿も見られるようになってきました。大人がズボンの入口を開いて待っていると片足ずつバランスを上手く取りながら入れています」
「そんな、子どものやってみたい様子を大人が汲み取り、そっと手伝うことで、自分でできた喜びや嬉しさに繋げています。やってみようと子どもたちが手を伸ばす姿があれば、『自分でやってみようとする姿を見守ってみる』事を意識し、私たちは待つことを心掛けています」
「おたよりで伝えたいのは『寄り添う』気持ち」【豊玉保育園のクラスだより#1】
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協力/練馬区立豊玉保育園(東京・練馬区)
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。0~5歳児、定員130名。
文/佐藤暢子
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