パクパクカードでお話遊び「あのね」【紙で作ろう! #1】

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紙は、造形活動に欠かせない素材のひとつ。この連載では紙を使った製作の基本と、その展開アイデアを紹介します。1回目はパクパクと口が動く「しかけカード」。「あのね」から始まるお話遊びを楽しみましょう。

指導

田代耕司 先生

道灌山保育福祉専門学校講師
造形作家

岡山県で中学校の美術教諭を経験。上京後、出版社に勤務し、幼児・保育者向け出版物を編集。教材・玩具類の企画開発を行うかたわら、紙を素材にした造形作品を展覧会・各種出版物などで発表。現在は、保育者・親子を対象に全国で造形実技指導をおこなっている。

パクパクカードでお話ししましょ!

パクパクカードは、紙で作る最もポピュラーな「しかけカード」です。ふたつ折りした画用紙に、切り込みを入れて折り目をつければ、しかけの完成。思い思いに絵を描き加えて、カードに仕上げましょう。

カードを開くと口が閉じ、カードを閉じていくと口が開くパクパクカードは、お話遊びに発展させたり、プレゼントにしたり。友達や家族とのコミニュケーションツールにもなります。

遊び方

パクパクカードを両手で持って、開いたり閉じたりして、口をパクパクさせながら遊びます。

パクパクカードの作り方

子どもと一緒にパクパクカードを作りましょう。切って折って作ってみて、やり方やしくみがわかってくると、発想がどんどん広がります。たくさん作って試して遊べるように、紙は多めに用意しておくといいでしょう。

アレンジ

切り込みの形や切り方を変えると、違う表情のパクパクカードを作ることができます。

パクパクカードの展開アイデア

子どもの作ったパクパクカードをつなげてスペシャルバージョンに仕上げてみましょう。家族や友達の作品をつなげるのも楽しいですね。大きな紙で作れば日常遊びにも大活躍。「つなげる」「大きく作る」おたよりにする」の展開アイデアを紹介します。

つなげる

家族でパクパク

親子で製作する機会があれば、家族それぞれのパクパクカードを作ってみましょう。できあがったものをつなげると、家族の記録作品になります。

プレゼントパクパク

みんなが作ったカードのモデルは園長先生。できた作品をつなげてプレゼントすると、園長先生も大喜びしてくれました。

大きく作る

ビッグパクパク

大きな紙で大きなパクパクカードを、作ってみましょう。パクパクと口を開けてあいさつすれば、たちまち注目のまとに。子どもたちからもいろいろな言葉が飛び出して、楽しいおしゃべりが始まることでしょう。保育室
に飾っておくだけでも、クラスのマスコットとして子どもたちの話し相手になってくれます。

おたよりにする

メッセージパクパク

保育者からのメッセージカードにも応用できます。子どもたちとの約束事や、各家庭へのお知らせも、こんなユニークなカードなら、しっかり読んでもらえるはず。立てることもできるので、保育室や各家庭に飾ってもいいですね。

文/田辺泰彦
撮影協力/こひつじ保育園(東京・町田)
写真/藤田修平
イラスト/星野はるか

『新 幼児と保育』2019年4/5月号より

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