3歳児クラスのおたより実例<3月>【豊玉保育園のクラスだより】
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エピソードに臨場感が増す小ワザ~あえて季節のあいさつを書かずに本題に入る
2月の保育の中で、3歳児たちの関心を集め続けた「ネロ様」。そのエピソードの起承転結が、物語のように述べられています。クラスだよりの文章としては意外な始まり方に、読み手は興味をそそられることでしょう。
「2月、とびうお組には守り神(鬼)『ネロ様』がいました。
節分の鬼にドキドキしていた子どもたちが『守ってくれる鬼を作ろう!』と自分たちで積み木を積んでいったのです。
節分の日に、鬼を追い払ってくれたネロ様は子どもたちにとって身近な存在になっていきました」
エピソードに臨場感が増す4つの小ワザ【豊玉保育園のクラスだより#3】
思いを伝えるテクニック~話し言葉に近いわかりやすい言葉で
前項の「ネロ様」とのエピソードを紹介したあと、保育者の感想を書いています。率直な言い表し方から、保育者自身が心を動かしていることが伝わります。
「子どもたちのひらめきや発想、発言には、『なるほど!』『いいね~』と、いつもワクワクします。
そのひらめきや発想を自由に表現し、あそびこんでいく姿が、また頼もしい!
ネロ様と、とびうお組のストーリー、まだまだ続きそうです」
豊玉保育園のクラスだよりは、クラス担任が月ごとに持ち回りで書いていますが、この年度最後の3歳児のクラスだよりは、月の担当以外の担任も年度を振り返ってエピソードやメッセージを書いています。1年間で築いた信頼関係があるから、少しくだけた表現が親しみを生んでいます。
「先日の散歩中のエピソードです。
手を繋いで歩いていたAちゃんの靴が脱げてしまいました。前の子との間が空いてしまい、少し焦った様子のBちゃんでしたが、Aちゃんをせかすことなく、靴を履き終えるまで、待ってあげていました。
列の間が空くと、せかしてしまいそうになりますが、こんな時に、『大丈夫だよーゆっくり靴履いていいよ!』という大人の姿勢が、クラスの空気となる、大人もゆとりを持っていないといけないなと感じた場面でもあります。
友だちを待つって、助けたり許したりすることに繋がるのではないかと思います」
「子どもたちにとって、たくさんの得意と、たくさんの好きが見つかったとびうお組での一年!
保護者会で行った『虹色ワーク』では、大人も子どもも自分の色を持っていて、色の組み合わせや濃淡が、それぞれみんな違うことがわかりましたね!
好きなこと、得意なこと、感じることは、みんな一人ひとり違います。そんな違いを、認め合い尊重し合い、寄り添い合うから、一つになれる!
これからも、素敵なレインボーちゃんたちに寄り添い続けたいと思います!」
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豊玉保育園のおたより作成の考え方をまとめた過去の記事もご覧ください。
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協力/練馬区立豊玉保育園(東京・練馬区)
1961年開園、2021年より社会福祉法人高洲福祉会が運営委託。家庭から離れて生活する保育園の場で、子どもたちが不安なく過ごし、主体的に活動できるように真心のこもった丁寧な保育を行うことを大切にしている。0~5歳児、定員130名。
文/佐藤暢子
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