テントウムシの秘密(後編)~五感で楽しむ春〈5月〉【ささき隊長と 身近な自然でとことん遊ぼう!#20】
プロ・ナチュラリストのささき隊長と一緒に、「園庭いきものマップ」を作りながら、季節の自然を観察しましょう。見つけた生き物や草花を記録していくと、園庭(公園)はやがて“生きた図鑑”に。そして、その発見は、触れてみる、比べてみる、まねしてみるなど、さまざまな自然遊びへと広がっていきます。
今回は、テントウムシの秘密をご紹介する後編(前編はこちら)。
さらに、テントウムシに負けず劣らずの人気者「バナナムシ」のクイズもあります!
ささき隊長/佐々木 洋(プロ・ナチュラリスト)
目次
5月の自然遊び:いろいろなテントウムシを探す・見つける
ささき隊長 こんにちは、ささき隊長です!
草花をよく観察していると、いろいろな種類のテントウムシが見つかります。

黒い星を7つ背負ったナナホシテントウだけでなく、模様が個性的なナミテントウ、少し小ぶりのキイロテントウも見つかるかもしれません。
「あ、こっちは星がいっぱいある!」「これ、黄色い!」
子どもたちの声が聞こえてきそうですね。

「これが赤ちゃん!?」|テントウムシの幼虫を探してみよう

ナナホシテントウの幼虫を見たことがありますか?
あの丸くて赤い成虫とは全然違って、細長くてトゲトゲした黒っぽい姿です。
「えっ、これがあのテントウムシになるの⁉」と、子どもたちも先生たちも、たいていびっくりします。
幼虫はアブラムシを食べるので、アブラムシがついている植物の近くを探すと、割と簡単に見つけられます。
たとえば、カラスノエンドウ。春の園庭に生えていたら、葉っぱをよーく見てみてください。
もしかしたら、さなぎが見つかるかも!
さなぎの期間は約2週間。幼虫がいる場所で動かなくなっているのがいたら、さなぎになりかけているサインかもしれません。
もしも、地面で転倒(テントウ)していたら、無視(ムシ)しないで、そっと葉っぱに戻してあげてね(笑)。
おまけの「バナナムシ」クイズ!
テントウムシに負けないぐらい、子どもたちに大人気のバナナムシ。正式な名前は「ツマグロオオヨコバイ」といいます。本州から沖縄にかけて生息し、一年中見られる虫ですが、春は特に見つけやすいので、子どもたちと一緒に探してみてくださいね。
さあ、そこでクイズです!

問題
バナナムシの大好物はな~んだ?
答え
バナナ、ではなくて植物の汁(しる)です!
バナナムシはストローのような口を葉っぱにぷすっと刺して、中の汁を吸って食べています。セミと同じ仲間なので、食べ方もそっくりなんですよ。
葉っぱの裏を見てみると、何匹か固まって汁を吸っていることも。
見つけたら、そーっと観察してみてくださいね。
バナナムシは大人(成虫)のまま冬を越します。だから、春になるとすぐに元気な姿が見られるんですよ。

文/神﨑典子 写真/佐々木洋、神崎典子、photoAC
佐々木 洋(ささき隊長)
ささき ひろし 1961年、東京都出身。プロ・ナチュラリスト。(財)日本自然保護協会の自然観察指導員、東京都鳥獣保護員などを経て、プロの自然案内人として自然解説活動を展開。子どもたちへの自然観察指導など、自然のおもしろさや大切さを案内している。『どうぶつのないしょ話』『生きものハイウェイ』(ともに雷鳥社)、『新 都市動物たちの事件簿』(時事通信社)など著書多数。

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