春ですよ!ちょうちょになって遊ぼう|季節を感じて表現する運動遊び
アオムシになって床をはうように動いたり、ちょうちょになって腕を大きく動かしたり。体で表現することを楽しみましょう。
※活動前後の手洗いなど地域のガイドラインに沿った感染症対策を行ったうえで実施してください。
プラン・お話
森田陽子 先生
(日本女子体育大学教授)
協力
二階堂幼稚園(千葉・我孫子市)
日本女子体育大学を擁する学校法人二階堂学園が昭和51 年に設立。教育目標は「元気な身体作りと豊かな心を育てる保育」。3 歳児~5 歳児、定員各90名。
目次
歌って遊ぼう
3歳児 4歳児 5歳児
手の指を使って遊びましょう。指を順に立てたり握ったりする動作は、指の力の発達を促します。両手をキャベツの葉に見立て、互い違いに包んだら、アオムシの登場。5本の指をおとうさん、おかあさん……と家族にたとえます。
手遊び歌「キャベツの中から」
【遊び方】
2番おかあさんアオムシ(人さし指)、3番おにいさんアオムシ(中指)、4番おねえさんアオムシ(薬指)、5番あかちゃんアオムシ(小指)まで、①~③をくり返す。
たくさん食べてちょうちょに変身
3歳児 4歳児 5歳児
今度は全身を使って、卵からちょうちょになるまでを表現します。卵がかえってアオムシになったら、トンネルをくぐるたびに変身し、野菜や果物を食べます。サナギになってぐっすり眠り、目覚めるとちょうちょに! 変身した喜びを、飛び回るような動きで表現します。
準備しておくこと
マットの上にトンネルを置く。
部屋の壁ぎわにトンネルをそれぞれ離して置き、部屋の中央を空けておく。
新聞紙とビニールテープで作った野菜や果物。
卵
ゴロン!と転がって卵になろう。それぞれ広い場所を見つけて、思い思いの卵に変身。
↓
アオムシ
卵からアオムシになって、思い思いに動き回る。
↓
おとうさんアオムシ
↓
おかあさんアオムシ
↓
あかちゃんアオムシ
↓
↓
↓
子どもがトンネルをくぐる間に片づけ用のかごを部屋の中央に置く。
↓
↓
サナギ
↓
↓
ちょうちょ
お花にとまれ
3歳児 4歳児 5歳児
ちょうちょになったら、いろいろなところへ飛んでいきましょう! ちょうちょの羽のように、腕を上下に揺らす動きや、スキップにも挑戦。お花に見立てたカラーコーンに移動したら、ここでバランス運動。花にとまるちょうちょのように、ピタッと静止しましょう。
準備しておくこと
いろいろな色のカラーコーンと、同色のカラーボードを用意する。カラーコーンは円形になるよう並べ、その円の中にカラーボードを置く(裏面を上にする)。
↓
↓
たくさん動いて、たくさん食べて、
たくさん寝て、大きくなろう!
今回は春をイメージしたプログラム。運動遊びに加え、自分が思い描いたものを体で自由に表現する、表現領域の実践です。また、子どもたちがアオムシを見つけたとき、「これがちょうちょになるんだね」といった理解につながるといいですね。
プログラムを通して、健康の3要素である「栄養」「休養」「運動」の大切さも子どもたちに伝えたいです。運動遊びは、技術や技能の習得はもちろんですが、健康な体づくりが一番の狙い。たくさん体を動かして、好き嫌いせず、たくさんごはんを食べる。そして夜はしっかり眠る。基本的な生活習慣を身につけて、毎日元気に登園してほしい、という願いを込めています。
森田陽子 先生
日本女子体育大学体育学部子ども運動学科教授。日本幼児体育学会、国際幼児体育学会理事。NHK E テレ『いないいないばあっ!』の体操「ピカピカブ~!」の監修を務める。
文/中根里香
撮影/丸橋ユキ
構成/古屋雅敏、西沢悠希
イラスト/林けいか
『新 幼児と保育』2023年春号より
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