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満天の星を背負った虫・ゴマダラカミキリを探せ! ~五感で楽しむ7月【ささき隊長と 身近な自然でとことん遊ぼう!#30】

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ささき隊長と 身近な自然でとことん遊ぼう!
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プロ・ナチュラリスト

佐々木洋

プロ・ナチュラリストのささき隊長と一緒に、「園庭いきものマップ」を作りながら、季節の自然を観察しましょう。見つけた生き物や草花を記録していくと、園庭(公園)はやがて“生きた図鑑”に。そして、その発見は、触れてみる、比べてみる、まねしてみるなど、さまざまな自然遊びへと広がっていきます。

今回は、7月の終わりごろ、甲虫類が園庭の主役になる時期のお話。カブトムシ・クワガタムシはもちろん、「満天の星を背負った虫」ゴマダラカミキリに注目します。

ささき隊長/佐々木 洋(プロ・ナチュラリスト)

写真/photoAC

虫の王様⁉ 翅(はね)の硬い甲虫類を探そう! 

ささき隊長 こんにちは、ささき隊長です!

7月も終わりに近づくと、園庭の主役はいよいよ甲虫類になります。

カブトムシ、クワガタムシ、コガネムシ、カナブン、そしてカミキリムシ

翅(はね)が硬い、みんなが大好きなあの仲間たちですよ。

園でカブトムシを飼っているなら、7月も半ばを過ぎれば、完全に成虫になっているはずです。

自然が豊かな園庭なら、カブトムシやクワガタムシが木の樹液に集まっているのを見つけられるかもしれません。

もちろん、そこまで自然環境が充実していなくても大丈夫。

コガネムシやカナブン、そして今回の主役・カミキリムシは、かなりの確率で園庭や公園に顔を出してくれますよ。

ひと夏に一度の大騒ぎ――「ゴマダラカミキリ」を探せ!

カミキリムシの仲間の中でも、ぜひ探してほしいのが「ゴマダラカミキリ」です。

真っ黒な体に、白い斑点がびっしり。

長い触角を揺らしながら、木の幹をのそのそ歩く、なかなか存在感のある虫です。

ゴマダラカミキリは、ミカンやイチジクなどの木がある園庭で発生することもあるし、飛ぶ力があるのでどこかから飛んでくることもあります。

ひと夏に一度くらい、どこかに現れて大騒ぎになる——そんな虫なんです。

子どもたちがいるときに先生が見つけたら、ぜひ一緒に観察してみてください。そのカッコよさに、みんな大喜びするはずです!

写真/photoAC

「カミキリムシ」って、どういう意味?

ゴマダラカミキリを子どもたちと一緒に観察するとき、こんな問いかけをしてみましょう。

「カミキリムシの『カミ』って、どんな字だと思う?(どんな意味だと思う?)」

神さまの「神」でも、紙の「紙」でもなく——答えは「髪の毛」の「髪」なんです。

つまり「髪切り虫」。

髪の毛が切れるほど口が鋭いということで、うっかり指を近づけると痛い目に遭いますので、注意してください。

毒はないので大事にはなりませんが、噛まれるとかなり痛いので、「ボディーをしっかり持つ」のが鉄則です。

触角を引っぱったり、ぶら下げたりすると、触角が取れてしまってかわいそうなので、絶対にしないように。クワガタムシを持つときと同じ要領で、胴体をガシッとつかんでください。

さて、もうひとつ、クイズです。

カミキリムシを漢字で書くと「天牛」という字が当てられることがあります。

子どもたちに、3択で聞いてみてください。

「カミキリムシを漢字で書いたとき、ある動物の名前が入っています。天のあとにくる動物の漢字は何でしょう? 牛? 馬? 鹿?」

長い触角が角に見えて「鹿!」と答える子、多いんですよね(笑)。

正解は「牛」——ヒゲが真っすぐ伸びているイメージが牛の角に似ているということで、「天牛」なんです。

昔の人の想像力は、とっても豊かですよね。神(カミ)さまみたいにキレ(キリ)キレっだったのかな(笑)。

「隊長のメガネ」でゴマダラカミキリを見てみたら…

実を言うと、ゴマダラカミキリはささき隊長が一番好きな虫かもしれません。なので、「隊長メガネ」をかけて、ゴマダラカミキリムシのことを見てみたいと思います。

とにかく、見れば見るほど、メカニカルでかっこいいんです。

形はちょっとゼットンに似ていると思いませんか?

ゼットンというのは、初代ウルトラマンシリーズで唯一ウルトラマンを倒した宇宙怪獣です。

あの強さと独特のフォルムが、ゴマダラカミキリにどこか重なるんですよね。

でも何より隊長が惚れ込んでいるのは、その背中の模様です。

真っ黒な体に、白い点々がびっしりと散っている——まるで満天の星。

よく見ていると、今にも流れ星がひとつ飛びそうな錯覚に陥るくらい(笑)。

虫って、宇宙的だと思いませんか?

その中でもゴマダラカミキリは特別。

大宇宙を背負って、今日も園庭の木をのそのそと歩いている——そう思って見てみると……、今までとちょっと違って見えてきませんか?

カブトムシやクワガタムシがいなくても、カミキリムシは、ほぼどの園庭でも見つかるはずです。

長い触角、鋭い口、メカニカルなボディー——。

夏の園庭で、ゴマダラカミキリを探してみてください!

         次回#31からは、いよいよ夏本番の園庭へ!

さて、どんな生き物に出会えるでしょうか?

文/神﨑典子 写真/佐々木 洋、photoAC

 

佐々木 洋ささき隊長)

ささき ひろし 1961年、東京都出身。プロ・ナチュラリスト。(財)日本自然保護協会の自然観察指導員、東京都鳥獣保護員などを経て、プロの自然案内人として自然解説活動を展開。子どもたちへの自然観察指導など、自然のおもしろさや大切さを案内している。『どうぶつのないしょ話』『生きものハイウェイ』(ともに雷鳥社)、『新 都市動物たちの事件簿』(時事通信社)など著書多数。

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